2022.03.16 00:00 更新
2022.03.16 取材
いまやスマホでもプロ級の写真が撮れて、簡単にシェアできる時代になりました。その一方で“チェキ”ことアナログなインスタントカメラにも根強い人気があり、世界中に結構な数の愛好家がいるようです。チェキで撮った独特の粗さやレトロな雰囲気のある写真には、一周回って新鮮に感じる向きもあるでしょう。
今回Kickstarterから紹介する「SL660」もチェキのフィルムが使えるインスタントカメラなのですが、なんと一眼レフのレンズを装着できるというのがウリ。以前に同様のカメラを手がけた香港発のスタートアップ・NONSによるプロジェクトで、目標額1,600%以上の資金調達に成功しています。実はもうすぐプロジェクト期限を迎えてしまうタイミング、やや駆け足でどんなシロモノかをチェックしていきましょう。
ウッドグリップが映える「SL660」は、見た目にもなかなかに風格漂うデザイン。その先端には、標準でキヤノンEFマウント系のオールドレンズがそのまま装着できるようになっています。さらにアドオンでアダプタを購入すれば、ニコンF/M42/PK/CY/中判マウントのレンズにも対応。インスタントカメラながら、マニュアルフォーカスによるボケ味をつけた本格的な写真が撮影できるというわけです。
ちなみにNONSは、2年前にも同様のインスタントカメラ「SL42」のクラウドファンディングを成功させています。今回はその新型という立ち位置ですが、対応フィルムが従来のinstax mini(46×62mm)からinstax SQUARE(62×62mm)に変更。より大きなスクエアフォーマットで撮影できるようになりました。
ちなみに従来モデルからシャッターディレイを短縮しつつコンパクトに収めるために、内部のミラーユニットを再設計したとのこと。シャッタースピードは最大1/250の9段階とバルブ撮影に対応し、バルブモードを使って長時間露光(最大999秒)の夜景を撮ることもできます。絞りはレンズ側での調整ですね。
また、本体上部にはホットシューを搭載。ストロボなどのアクセサリを取り付けることができます。電源は3,200mAhのリチウムイオンバッテリーで、Type-Cを使って充電。1回の充電で100ショット以上撮影できるとのことで、実用性はバッチリでしょう。
さてそんな「SL660」のプロジェクトは、2022年3月18日21:03(日本時間/UTC+09:00)まで。すでに期限間近とあって超早割は終了、現時点では15%オフの早割プラン3,939香港ドルからバックできます。当初予定通りの7月には出荷が可能とのことで、夏休みにはオールドレンズを取り付けたインスタントカメラを手に散策が楽しめますね。
文: 編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/