2022.03.28 10:58 更新
2022.03.28 取材
Raspberry Pi用のDACを自作できる工作キット「ZERO HAT DAC CS4398」と、デジタルオーディオプレイヤー(DAP)の工作キット「XIAO PI DAP ZERO」が家電のケンちゃんにて取り扱いが始まっている。技術系サークル「blue-7」による同人ハードウェアで、価格はそれぞれ税込5,980円と税込4,890円。
「ZERO HAT DAC CS4398」の組み立てイメージ |
「ZERO HAT DAC CS4398」は、Raspberry Piが備えるGPIO互換のDACボードを自作できる工作キット。CirrusLogic製の192kHz/24bit対応DAC「CS4398」とヘッドホンアンプとして「MAX9722」をL/R各1個ずつ使用した、超小型サイズのフルバランス出力DACを組み立てることができる。
入力電源は3.5~5.25Vで、Raspberry Piの5Vpin経由で給電。出力端子は4.4mm 5極ジャックを備える。なおRaspberry Piで音を出す場合は、別途ドライバなどを作成する必要がある。また、I2S・I2C制御を行う機器が別途必要で、後述する同時発売の「XIAO PI DAP ZERO」を組み合わせて使用できる。
「ZERO HAT DAC CS4398」の基板と内容物 |
「XIAO PI DAP ZERO」の基板と内容物 |
「XIAO PI DAP ZERO」は、Raspberry PiのI2S-DACと組み合わせるDAPを自作するための工作キット。メインコントローラとしてマイコンの「Seeeduino XIAO」を搭載、microSDカード(最大32GB)に格納された音楽データをそのまま再生できる。なお、DACは上記の「ZERO HAT DAC CS4398」を組み合わせることが可能。
電源は別売りのリチウムポリマーバッテリーを使用し、入力端子はUSB Type-C(4.75~5.25V)。出力端子はRaspberry Pi互換の40pinの内、I2C/I2S/+3.3V/+5.0(バッテリー直結)を接続、さらに別売りの0.96型OLED(128×64)を取り付ける。
「ZERO HAT DAC CS4398」と「XIAO PI DAP ZERO」の組み合わせイメージ |
いずれもはんだ付けによる電子工作が必要で、各60パーツ以上、工作時間は2~4、5時間程度という中上級者向けキット。製品には一部入手が難しい部品が付属しており、それに加えて適合する部品を追加購入する必要がある。
文: 編集部 絵踏 一
家電のケンちゃん: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926
製品情報(blue-7): https://sites.google.com/view/chikoidac/home