2022.04.08 12:00 更新
2022.04.07 取材
MSIから、NVIDIAの最新フラッグシップGPU「GeForce RTX 3090 Ti」搭載グラフィックスカード「GeForce RTX 3090 Ti GAMING X TRIO 24G」が登場。6日(水)より複数ショップで販売がスタートしている。駆け足ながら測定したベンチマークと合わせてチェックしておこう。
MSI「GeForce RTX 3090 Ti GAMING X TRIO 24G」 売価税込346,500円(4月6日発売) 製品情報(MSI) |
先週末に登場した「GAINWARD GeForce RTX3090Ti PHONTOM 24GB GDDR6X」に続く2モデル目のGeForce RTX 3090 Ti搭載グラフィックスカード。GAINWARDの在庫はまだあるが、「このクラスのグラフィックスカードを購入する人は、価格優先ではなくGeForce RTX 3090 Ti GAMING X TRIO 24Gのような人気ブランドを待っている人が多い」(複数ショップ)という。
6日(水)の取材時に入荷を確認したのは、パソコンショップアーク、パソコン工房 秋葉原 BUY MORE店、ツクモパソコン本店、TSUKUMO eX.、ドスパラ秋葉原本店。入荷数は各ショップとも少量だが在庫はある状況だった。
主なスペックは、VGAクーラーには、ファンブレードの外輪部分を結合することでヒートシンクにエアフローを集中させる「TORX FAN 4.0」ファン3基で構成される「TRI FROZR 2」を搭載。厚みは3スロットでカードサイズは長さ325mm、幅140mm、厚さ62mm、重量1,683g。
そのほか、ブーストクロックが1,920MHz、メモリスピード21Gbps、メモリバス幅384bit、ビデオメモリはGDDR6X 24GBで、補助電源コネクタは16pinの12VHPWRx1。製品にはPCI-Express 8pinx3-12VHPWR変換アダプタとグラフィックスカードスタンドが付属する。
簡単だが、ベンチマークを使ったパフォーマンスを確認しておこう。テストPCには、CPUに第12世代Intel Coreプロセッサのハイエンドモデル「Core i9-12900K」とマザーボード「MPG Z690 CARBON WIFI」、水冷ユニット「MEG CORELIQUID S360」を用意した。
先日検証を行った「GeForce RTX 3090 Ti SUPRIM X 24G」のスコアも合わせて掲載している。レビューと合わせてチェックしていただくと「GeForce RTX 3090 Ti GAMING X TRIO 24G」のポジションがより明確になるだろう。(検証:岸本仁)
レイトレーシングの性能を測定できる定番3Dベンチマーク「3DMark:Port Royal」のスコアからチェックを始める。トップの座は最上位「GeForce RTX 3090 Ti SUPRIM X 24G」に譲るものの「GeForce RTX 3090 SUPRIM X 24G」を約5%上回るスコアを記録している。
続いて、DirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアをチェック。プリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」だ。こちらも「GeForce RTX 3090 Ti SUPRIM X 24G」には及ばないものの「GeForce RTX 3090 SUPRIM X 24G」とは明確な差を確認。4K解像度でも重量級の最新ゲームが楽しめる。
「3DMark」を利用したテストの最後は、一世代前のAPIになるが、多くのゲームタイトルに採用されているDirect X11を使った「Fire Strike」だ。プリセットはフルHDの「Fire Strike」、WQHDの「Fire Strike Extreme」、4Kの「Fire Strike Ultra」で行った。
4Kゲーミングを想定した「Fire Strike Ultra」で、総合スコア14,230ポイント、グラフィックススコア13,987ポイントを記録。WQHDの「Fire Strike Extreme」では、総合スコア、グラフィックススコアともに25,000ポイントを超える文句なしの結果だ。
最後にオリジナル3連ファンクーラー「TRI FROZR 2S」の冷却性能をチェックしておこう。ストレステストは「3DMark Time Spy Extreme Stress Test」を使い、ファンの回転モードは、開封時のデフォルト状態である「SILENTモード」で計測している。
高負荷時の温度は約80℃、ファンの回転数は1,600rpm前後に抑えられている。挙動としては先に検証した「GeForce RTX 3090 Ti SUPRIM X 24G」とほぼ同じ曲線を描いている。ファンの回転数が上がる「GAMINGモード」にすれば、さらに冷却性能を挙げることができるが、「SILENTモード」でもGeForce RTX 3090 Tiをしっかりと冷却しており、これなら十分に通常運用できる。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社: https://jp.msi.com/