2022.04.18 10:57 更新
2022.04.18 取材
レトロゲームのセーブデータを吸い出したり書き込んだりできる、マルチダンパーの「Open Source Cartridge Reader V3-ALTER Build service」が家電のケンちゃんにて取り扱い開始。技術系サークル「Save the Hero Builders」が手がけた製品で、価格は税込21,100円から。
「セーブデータを永久に保存、オリジナルROMを合法的にプレイする」というコンセプトで作られたマルチダンパー。昨年12月に発売された「Retro Games Cartridge Reader & Writer」の新バージョンにあたり、今回店頭に入荷したのは「N64コントローラパック/テスト標準対応およびSA-1対応」モデルだ。完成品のため、はんだ作業などの電子工作は不要。
NINTENDO64コントローラーパックのセーブデータ読み書きおよびコントローラテスト機能を標準で搭載したほか、操作に合わせてアクリル越しにハートマークが多色発光したり、ゲームボーイアドバンス用スロットの位置が調整されるなど複数の改良が施されている。
ゲームカセットからセーブデータを取り出してエミュレータでプレイしたり、エミュレータで作成されたセーブデータを実機のカセットに書き込むといった作業が可能。あくまでバックアップとしての利用が前提であり、「所有しているゲームのみで利用」する必要があること、「吸い出し後のカートリッジを譲渡・売却することは違法」である点には注意したい。
ボード上のスロットおよびアダプタにより、海外機種を含む多数のレトロゲームに対応する点がトピック。スーパーファミコン/SNES、NINTENDO64、ゲームボーイ/ゲームボーイカラー、ゲームボーイアドバンス、メガドライブ/GENESISに対応するスロットを搭載。別途アダプタを使用することで、ファミコン/NES、セガ・マスターシステム/ゲームギア、PCエンジン/TurboGrafx-16、ワンダースワン/ワンダースワンカラー、ネオジオポケットにも対応する。
Arduinoベースのガジェットであり、ボード上には小型の有機ELディスプレイと操作ボタンからなるコンソールを搭載。PC不要のスタンドアロンで操作可能なほか、PCに接続してArduino IDEを利用し、オープンソースのコードを編集、オリジナルの操作メニューを作るといったこともできる。なお、データの読み書きにはmicroSDカードを使用する。
基板カラーの異なる全8モデルをラインナップ。ピンクは新色だ |
基板カラーは、ブラック/ブルー/グリーン/パープル/レッド/イエロー/ピンク/ホワイトの全8色をラインナップ。価格はピンクが税込21,600円、ホワイトが税込21,400円、それ以外の6色は税込21,100円となっている。
文: 編集部 絵踏 一
家電のケンちゃん: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926