2022.05.18 00:00 更新
2022.05.18 取材
レトロで味のある写真が撮れるノスタルジックなフィルムカメラは、いまや一周回って新鮮に感じる人も少なくないでしょう。とは言えフィルムや現像のコストはだいぶ高くつくわけで、なかなか気軽に触れることができない。そんなフィルムカメラをデジカメとして“アップサイクル”するという、興味深いアイテムをKickstarterからピックアップしてみようと思います。
この「DIGI SWAP」なるアイテムは、ファイヤーワークス株式会社が手がける日本発のプロジェクト。4月にローンチしてもうラスト10日を切ったタイミングで、ほぼ目標の金額を調達しつつあります。いったいどんなガジェットなのか、駆け足で見ていきましょう。
「DIGI SWAP」自体はフィルムカメラに取り付けるアタッチメントで、iPhoneを組み合わせることで“デジカメ化”するという仕組み。つまりiPhone(+アプリ)をフィルム代わりに使おうということですね。
カメラの裏蓋を取り外したら、画面投影部品をシャッター枠に合わせて、底面の三脚用ネジ穴を利用して固定。あとはレンズ付きスマホホルダーをネジで取り付ければ、iPhoneと合体する準備は完了です。ちなみにホルダーは、iPhone X~iPhone 13 Pro MAXまでのiPhoneに対応しています。
iPhoneとアプリはフィルムの役割に徹する仕様なので、あくまで撮影操作はカメラ側。絞りやシャッタースピード、ピント調整といったフィルムカメラならではの操作はそのまま、設定次第では露光オーバーやアンダーになることもあります。
そしてシャッターを切れば、独特のシャッター音に連動してデータが保存される感動。アプリ画面の操作から、動画の撮影も可能です。撮影データはスマホに保存されるわけなので、撮った写真・動画が手軽に投稿・シェアできる点も嬉しいですね。
なおiPhoneとカメラはシャッター構造が異なるため、完全同調ではありません。感度は40~2,700、FPS設定は2~60に対応、いずれもiPhoneの機種に依存します。
さてそんな「DIGI SWAP」のプロジェクトは、2022年5月26日23:00(日本時間/UTC+09:00)まで。アタッチメント一式の「DiGi SWAP Gadget Set」は23,500円から、iPhoneアプリはは48.99ドルでダウンロードできるようです。
文: 編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/