2022.09.07 00:00 更新
2022.09.07 取材
人間は聞いたことの1/3しか覚えていないとかなんとか。個人的にはそれ以下の水準な気がしなくもないですが、それはさておき「証拠を残す」意味でも録音するのは利口な解決方法だと思います。何かあった時に役立つという点は、ドラレコとも同じですね。
さて今回は、Kickstarterにてボイスレコーダーとして異例の注目を集めている「iZYREC」をチェックしていきます。一般的なボイレコやICレコーダーと比べると、際立つコンパクトなサイズ感。それでいてメチャ高音質で録れるのがウリらしく、すでに目標額2,500%以上の資金を調達してプロジェクトは大成功しています。
最近はスマホをボイレコ代わりに使っている人も多いと思いますが(自分もそうです)、手軽な反面ボイレコとしての性能はそれほど高くありません。その点でこの「iZYREC」はほんのクッキー程度の大きさしかなく、重さもわずか18g。多少頼りない印象を受けるわけですが、これでDVD品質に相当する最大1,536kbpsの品質(サンプリングレートは48kHz)で録音できるというからビックリですよ。
付属のクリップでシャツの襟やポケットなどに取り付けておけるほか、本体にマグネットを内蔵しているため、ホワイトボードにペタリという手もアリ。ファイルに挟んでおけるくらい小さいので、コッソリ録音したいというニーズにもマッチするかもしれません。
内蔵するデュアルAAC HDマイクは、最大7m離れた場所の音声も集音可能という十分な性能。しかもAIノイズキャンセリング機能が優秀で、ソニーの業務用ICレコーダー「ICD-SX2000」と比較したデモ(プロジェクトページ参照)では、ノイズが劇的にカットされていることが分かります。
そしてBluetooth機能を搭載しているため、録音データはスマホから管理が可能。32GBの内蔵eMMCには最大48時間分を録音できて、バッテリは50日間の連続スタンバイに対応しているとか。いざという時にバッテリ切れで録音できない、という心配も無用ですね。また、音声を検出した際のみ自動で録音するという、便利かつ省電力な機能(ON/OFF可能)も備えています。
さてそんな「iZYREC」のキャンペーンは、2022年9月22日22:21(日本時間/UTC+09:00)まで。支援額は20%オフの79ドルからバックできます。色んな理由から録音したい事情を抱えている人は多いと思いますが、ごく自然かつ手軽に、高音質で長時間録音できるというのは素直に便利そう。議事録代わりに録ってもいいですし、何か理不尽なことがあった際の備えに持っておくのも良さそうです。
文: 編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/