2022.09.26 10:58 更新
2022.09.26 取材
パチスロ筐体の液晶映像をHDMI化して取り出し、ライブ配信などに利用できるHDMI化システム「ルビドス」がKVC lab.で取り扱い開始。「へるきち(フォールドラボ)」氏が手がけた同人ハードウェアで、10月初旬より税込35,000円での在庫販売を予定している。
スロット内部コネクタのLVDS信号を変換し、筐体側の映像を表示したまま最大フルHD(映像ソース依存)でHDMI出力できるシステム。出力した映像はキャプチャユニットに接続すれば、ライブ配信などにパチスロ筐体液晶の“生の映像”を利用できる。「ややニッチなアイテムだが、一部の人にとっては夢のような機材」(ショップ)という。
映像信号を解析して複製するメイン基板と、HDMIに変換する変換基板のセットで構成。メイン基板は「内部処理が非常に高度で電力を消費するため、発熱が大きい」とのことで、小口径の冷却ファンが搭載されている。また、製品には5VのACアダプタとUSB接続のHDMIキャプチャユニットが付属する。
対応機種は平和・アタックビジョン(「ガールフレンド(仮)」/「35試験小隊」/「弱虫ペダル」など)、オーイズミ・Xechs筐体(「閃乱カグラ」/「1000ちゃん」)、ユニバーサル(「魔法少女まどかマギカ2」)、サミー・ビキニ筐体(「楽園追放」)、高砂/KPE・旧メビウスター筐体(「スカイガールズ1」/「防空少女ラブキューレ」)、コナミ・新メビウスター筐体(「マジカルハロウィン7」/「ガールズケイリン」)など。
ただし一部機種を除き、パチスロ筐体は内部へのアクセス自体が極めて困難である点には注意が必要。ショップによれば「破壊せずにキレイに取り付けるには技術が要求される」とのこと。
また、平和・アタックビジョン筐体は下側にも画面を搭載(下側画面は1,366×768
ドット)した2画面構成が特徴で、ショップでは下側画面用の専用基板(こちらはニコイチ基板仕様)も参考展示中。現状の仕様でも同額(35,000円)で販売可能とのことながら、「付属の安価なHDMIキャプチャでは12ラインほど下にズレてしまうため、作者側で対応を検討中」という。
文: 編集部 絵踏 一
KVC lab.: https://www.gdm.or.jp/crew/2022/0901/453888