2022.10.10 12:00 更新
2022.10.10 取材
ASRock Incorporation(本社:台湾)は2022年10月某日、Intelの最新CPU「第13世代Intel Coreプロセッサ」に最適化したIntel Z790チップセットマザーボード全11モデルを発表した。
第13世代Intel Coreプロセッサでは、「Eコア」と「Pコア」を組み合わせたハイブリッド構成に変更はないが、「Eコア」数は最大8コアから最大16コアに。さらに「Pコア」はGolden CoveからRaptor Coveへ、最高クロックも5.2GHzから5.8GHzへと引き上げられ、シングルスレッド、マルチスレッドともパフォーマンスが向上している。
一方で、Max Turbo Powerも最大253Wへと増加しており、安定動作させるには電源回路が重要になる。そこで、ASRockでは今回発表したすべての製品で電源回路のMOSFETにDr.MOS、もしくはSPSを採用。さらにATX(E-ATX含む)フォームファクタのマザーボードでは最低でもCPUが14フェーズ、フラッグシップでは24フェーズにおよぶ強力な電源回路を搭載する。
上位モデルではフェーズ数が拡張される他、MOSFETもDr.MOSよりさらに効率がよく、出力の大きいSPSを採用する |
続いてインターフェイスを確認すると、ハイエンドモデルには帯域幅40GbpsのThunderbolt 4/USB4が標準装備され、最大60Wまでの給電ができるPower Delivery対応のUSB Type-Cポートも搭載。また一部の製品にはeDPヘッダが内蔵され、オプションの「Side Panel Display Solution」を使えば、ケースの内部にディスプレイが設置できるようになる。
「Side Panel Display Solution」については、現時点で国内発売は未定ながら、取り扱いができるよう調整を進めているとのこと |
その他、最大8,000Hzのレポートレートに対応する「ライトニングゲーミングポート」や自動で必要なドライバを一括インストールできる「Auto Driver Installer」などの独自機能を搭載。さらに今回発表されたモデルは「Z790M-ITX WiFi」を除き、すべての製品に「Pre-Installed I/O Shield」が標準装備されている。
製品ラインナップは「Z790 Taichi」シリーズを筆頭に計11モデルが展開予定。いずれも現時点で発売時期や価格については未定だ。
ASRock Intel Z790シリーズのマザーボードラインナップ。今回は完全水冷に対応する「AQUA」シリーズは見送られた |