2022.10.12 17:00 更新
2022.10.12 取材
ASRock Incorporation(本社:台湾)は2022年10月某日、プレス向け製品発表会を開催。ストリーマー向けマザーボード「LiveMixer」シリーズを発表した。
これまでASRockでは、ストリーマーに対してコンテンツクリエイター向け「Creator」シリーズを薦めていたが、こちらの製品は10ギガビットLANやThunderboltといった最先端のインターフェイスを搭載するため価格が高くなりがちだ。実際ストリーマーからも、もう少し機能は控えめでいいので、価格を抑えることはできないかという声があったという。
そんな声に応えるべく登場したのが今回の主役である「LiveMixer」シリーズだ。セグメントとしては「Steel Legend」シリーズの下位に位置づけられる製品で、長時間の配信にも耐えられるよう電源回路には「Smart Power Stage」や「ニチコン12Kブラックコンデンサ」などの高品質なパーツを採用。一方、フェーズ数については定格での安定動作をターゲットにしているため、「Taichi」シリーズや「PG Velocita」シリーズより控えめにすることで、コストを抑えている。
電源回路のフェーズ数は控えめだが、上位モデルと同等の高品質なパーツを採用する |
また配信者がPCでも個性が出せるよう、芸術性のある落書きをイメージしたというカラフルなデザインを採用。そしてゲームをプレイしながらの配信などを想定して、高速な有線LAN「Dragon 2.5G LAN」や、PCI Express 5.0(x4)接続に対応する高速M.2スロット「Blazing M.2」、最大8,000Hzのレポートレートに対応する「LIGHTNING GAMING PORTS」、ヘッドセットなどを接続する際にノイズを抑えた電力を供給できる「ULTRA USB POWER」などの機能を搭載する。
さらに配信ではキャプチャユニットやマイク、ヘッドセットに加えてWebカメラやライト、ストリームパッドなど多くのデバイスを使用するが、それらをハブを使わずに接続できるよう、合計で20ポートを超えるUSBポートを搭載しているのも特徴だ。
Z790 LiveMixer |
「Z790 LiveMixer」は、Intel Z790チップセットを採用するLGA1700対応モデル。電源回路はSPSによる14+1+1フェーズで、基板には2オンス銅層を備えた6層基板を採用する。
メモリスロットはDDR5-6800+×4(最大128GB)、ストレージはPCI Express 5.0に対応する「Blazing M.2」×1、PCI Express 4.0(x4)接続の「Hyper M.2」×4、拡張スロットはPCI Express 5.0(x16)×1、PCI Express 4.0(x4/x16形状)×2を備える。なお発売は11月予定で価格は未定。
B650 LiveMixer |
「B650 LiveMixer」は、AMD B650チップセットを採用するSocket AM5対応モデル。電源回路はSPSによる14+2+1フェーズで、基板には2オンス銅層を備えた8層基板を採用する。
メモリスロットはDDR5-6400+×4(最大128GB)、ストレージはPCI Express 5.0に対応する「Blazing M.2」×1、PCI Express 4.0(x4)接続の「Hyper M.2」×2、拡張スロットはPCI Express 4.0(x16)×1、PCI Express 4.0(x4/x16形状)×1、PCI Express 3.0(x4/x16形状)×1を備える。なお発売は10月14日で、市場想定売価は税込43,980円。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ASRock Incorporation: https://www.asrock.com