2022.10.19 11:31 更新
2022.10.19 取材
Solidigm(本社:アメリカ カリフォルニア州)は2022年10月19日、プレス向け新製品発表会を開催。PCI Express 4.0(x4)接続に対応するクライアント向けフラッグシップNVMe M.2 SSD「P44 Pro」シリーズを発表した。容量は512GB、1TB、2TBの3モデルがラインナップする。
今年9月に国内発売が開始された「P41 Plus」シリーズの上位モデルにあたる製品で、コントローラにはSK Hynixと共同開発した8ch対応オリジナルコントローラを、NANDフラッシュには最新の3D TLC NANDを搭載する。
ハイエンドゲーマーやクリエイター、エンスージアストなどをターゲットにした「P44 Pro」シリーズ。なおPCI Express 5.0(x4)モデルについては、現時点でまだプラットフォームが成熟していないこともあり、今回は見送ったとのこと |
さらにキャッシュ用のDRAMも搭載されており、最高7,000MB/sの高速な転送速度を実現しつつ、省電力化を実現。動作中の発熱を抑え、サーマルスロットリングによる速度低下を解消し、安定したパフォーマンスが発揮できる。
実運用を想定したベンチマークでも優秀な性能を発揮する「P44 Pro」シリーズ。消費電力も競合製品に比べると控えめで、発熱も抑えられているという |
また優先度の高いデータを判別してキャッシュに保存してパフォーマンスを向上する「Solidigm Storage Driver」を使えばさらに性能を引き上げることができるとのこと。
512GBモデルの転送速度はシーケンシャル読込7,000MB/s、書込4,700MB/s、ランダム読込960,000 IOPS、書込1,000,000 IOPS、1TB/2TBモデルはそれぞれ7,000MB/s、6,500MB/s、1,400,000 IOPS、1,300,000 IOPSで、PCの他、PlayStation 5にも対応する。
価格については言及がなかったが、国内でも順調なら11月中に発売が開始される予定 |
フォームファクタはM.2 2280、動作温度は0~70℃。書込耐性は512GBモデルが500TBW、1TBが750TBW、2TBが1,200TBW、MTBFは160万時間で、製品保証は5年間。なおグローバル市場向けには10月下旬より発売が開始され、国内でも11月中には発売が開始される予定だ。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Solidigm: https://www.solidigm.com/