2023.01.25 00:00 更新
2023.01.24 取材
今回チェックしていくのは、新しいモノというより古いモノ。かつて大航海時代に使われていた、「星時計」こと“ノクターナル・ダイアル”のレプリカがMakuakeで先行販売されています。日々時間に追われ、タイパなどというワードが幅を利かせるこの時代。星を頼りにおおよその時刻を知るという、スローなレトロガジェットに惹かれてチェックすることにしました。
時計とは言え、いまや美術品の一種という立ち位置になるんでしょうか。ルーブル美術館や大英博物館にも納入実績のあるHemisferiumの職人たちが手がけた一品で、2枚の円盤と可動アームで構成。円盤の直径は9.5cm、高さは台座とハンドル込みで12cmというコンパクトサイズになっています。キャンプや登山といった、アウトドアシーンに持ち出せる大きさというわけですね。
北の空は、北極星を中心にして星座が円を描くように周っているわけですが、「星時計」はその北極星を目印に時刻を知る時計。内側の円盤の目盛りを当日の日付にセットしたら、ハンドルを下にして中心の穴を覗いて北極星に合わせ、アーム(指針)を北斗七星の柄杓の先端にあたるこぐま座のコカブ(β星)に一致させればOK。これで大まかな時刻が分かるという仕組みです。なんともロマンあふれる時刻の調べ方ですね。
さらに「星時計」を裏返すと、なんと反対側は「潮汐計算機」(タイドコンピュータ)になっているというステキなニコイチ仕様。こちらは潮の満ち引きの時刻を計算するためのモノ。最後の新月からの経過日数を知る必要があるため、実際に活用するのは難しそうですが・・・まさにロマンの塊といったガジェットになっています。
さてそんな「星時計」のプロジェクトは2月27日までで、あと一ヶ月ほどキャンペーン期間が残っています。目標金額が低めに設定されていることもあり、すでに1,600%以上の資金を調達済み。現時点で主要な早割はある程度終了しており、プランは15%オフの最終割(21,930円)から選択できます。実用性よりロマン、タイパ何するものぞというスローな時間を過ごしたい向きには、興味深い小道具になってくれそうですね。
文: 編集部 絵踏 一
Makuake: https://www.makuake.com/