2023.02.08 00:00 更新
2023.02.08 取材
キーボードは何より打鍵感が大事と考えているクチですが、そんな人間にピッタリな面白い個性をもつキーボードがIndiegogoに登場しています。HHKBライクな65%サイズのコンパクトキーボード「AM Compact Touch」は、タイピング体験を自在に切り替えることができるという、ユニークな機構がウリ。
これまでもキーボードをはじめユニークなワイヤレスガジェットを手がけてきたAngry Miaoのプロジェクトで、すでに目標額860%の資金を調達、製品の製造も始まっています。
CHERRY MXやGateronスイッチといったメカニカルスイッチをはんだ付けなしに換装できるホットスワップ対応のキーボードなのですが、タイピング体験云々はそれとは別。ホットスワップPCBを2段階調整可能なスプリングマウント「Two-Stage Adjustable Leaf Spring」で支える構造になっていて、なんと底打ち感を2段階で調整できるという世界初の機構を備えています。
ソフトな“Gear 1”設定と反発力の強い“Gear 2”、さらに調整パッドとの組み合わせで8通りのフィーリングが味わえるのだとか。スプリングの調整により打鍵音も変化、まさにスプリング体験の変化が味わえるというわけです。
さらにもう一つ特徴的なギミックとして、フロントに親指で操作するタッチパネルを搭載。これは特定キーとの同時押しやスワイプ操作などで、矢印キーやボリューム調整などのメディアコントロールが行えるというもの。タイピング時にほぼフリーになる親指を有効活用、より直感的に操作できます。
そのほか、詳細なプログラムに対応した7層のプロファイルやバックライト設定など、カスタマイズ要素もアリ。底面にはワイヤレス充電パッドを内蔵しているなど、なかなかに多機能なモデルのようです。本体サイズは幅296.7mm、奥行き119.8mm、高さ20.4mmで、コンパクトながら1.47kgと重量感もあります。
さてそんな「AM Compact Touch」のIndiegogoプロジェクトは、あと一ヶ月ほど。キーキャップやスイッチなどを含まないベースキットは398ドルから、それをベースにオプションでアップグレードしていくスタイルの模様。バック・トゥ・ザ・フューチャーにインスパイアされた“Back to the Future”やブラックキャップとアルマイト加工のフレームを組み合わせた“All Black”、ファミコン風の“8-Bit”など、レトロフューチャーな複数のバリエーションが用意されています。
文: 編集部 絵踏 一
Indiegogo: https://www.indiegogo.com/