2023.02.15 21:35 更新
2023.02.15 取材
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社(本社:東京都台東区)は2023年2月15日、都内某社にてまもなく国内発売が開始される最新ノートPCを披露する「MSIノートPC新製品 “アルティメットノートEVOLUTION” 発表会」を開催した。
今回発表されたゲーミングノートPCはすべてのモデルに、Ada Lovelace世代の最新GPU NVIDIA GeForce RTX 40 シリーズLaptop GPUを搭載しており、超解像技術を使用しない環境でも先代のGeForce RTX 30シリーズLaptop GPUから約1.4倍、DLSS 3に対応するゲームでは最大3倍以上のパフォーマンスを発揮。さらにTime Spyのスコアでは、デスクトップPC向けのウルトラハイエンドグラフィックスカードGeForce RTX 3090すら上回るという。
製品の解説を担当したMSIノートPCプロダクト課 課長の新井雅俊氏によれば、GeForce RTX 4090 Laptop GPUを搭載した最新ノートPCなら、GeForce RTX 3080 Laptop GPUはもちろん、デスクトップ向けのGeForce RTX 3090すら上回ることができるという |
またハイエンドモデルのCPUには、最新の第13世代Intel Coreプロセッサを採用。特にデスクトップ版のダイをそのまま使用しているCore HXシリーズでは、従来の第12世代からEコアが拡張されていることもあり、CPU性能も最大で45%向上。これにより、先代のハイエンドデスクトップPCを超える性能をノートPCで実現できるようになった。
マルチスレッド性能は最大で約45%、シングルスレッド性能も10%前後上昇している |
そして、最新世代のGPUやCPUの性能を引き出すため、MSIでは冷却機構も新設計の「Cooler Boost 5」にアップグレード。従来のCPU用とGPU用のヒートパイプに加えて、共用の「シェアヒートパイプ」を追加。これに高性能な冷却ファンや、排熱を最適化したスリットを組みわせることで冷却性能を向上している。
製品によって本数は異なるが、「Cooler Boost 5」では新たに「シェアヒートパイプ」が追加されている |
さらにフラッグシップやウルトラハイエンドクラスの製品には、CPUとGPU合わせて250Wまでの出力を許容するブースト機能「MSI OverBoost Ultra」が実装され、GPUに負荷がかかる状態でも計8基のPコアがすべて5.2GHzで動作可能。また主要モデルには144Hz以上(一部120Hzのモデルあり)の高速液晶を採用する他、CPU内蔵のGPUを無効化して、ゲーム性能や安定性を改善する「ディスクリートグラフィックスモード」などの機能を備える。
従来のノートPCではGPUに負荷がかかるとCPUクロックが下がってしまうが、「MSI OverBoost Ultra」対応モデルでは、CPUのクロックを維持することができる |
「ディスクリートグラフィックスモード」を有効化するとゲーム性能は最大5%向上する | 今回発表されたゲーミングノートPCでは、多くのモデルで144Hz以上の高速リフレッシュレートに対応するディスプレイを搭載 |
イベント冒頭では、MSIのノートPCセールス&マーケティングディレクターFelix Hung氏が登壇し、MSIノートPCのメリットや、国内での販売実績などを解説した |
ゲストとして登壇したインテル技術本部 部長安生健一朗氏は、ノートPC向け第13世代Intel Coreプロセッサについて説明 |
同じくゲストとして登壇したNVIDIAコンシューマー事業部 事業部長森井信吉氏は、NVIDIA GeForce RTX 40シリーズLaptop GPUについて説明 |