2023.04.12 00:00 更新
2023.04.12 取材
小さく精密なものに惹かれるのは、なにも日本人だけではありません。ただいま海外クラファンのKickstarterでは、ミニマムなゲーム機「PocketStar Miniatures」のプロジェクトが進行中で、すでに目標額の1,200%を集めるなど注目を集めています。
ちなみに製品を手がけているのは、数年前に同コンセプトの「PocketStar」を世に送り出したPocuter。「PocketStar」はレゴのミニフィグ(ミニフィギュア)くらいの大きさしかないゲームボーイ風のミニゲーム機で、記憶にあるガジェットマニアもいるんじゃないでしょうか。今回はその新モデルがアレコレ登場した格好ですね。
数年前に登場したミニチュアゲーム機の「PocketStar」 |
今回追加されたのは、合計4モデル。「PocketStar Wide」は横長になったワイドモデルで、大きな指でもプレイしやすいのがメリットとか。「PocketStar Arcade」は全高わずか75mmのアーケード筐体風モデルで、Wi-Fi接続してストリーミングの動画コンテンツを流せる「PocketStar TV」なんてモデルもあります。
さらに「PocketStar」の最小バージョンとして開発されたのが「PocketStar Flip」。どことなくゲームボーイアドバンスSPっぽさを漂わせる折りたたみタイプです。ただしこのサイズで日常的に使えるヒンジ機構を実現するのは困難だったそうで、ヒンジに関しては未完成とのこと。ひょっとしたら可動まではしないんでしょうか。
ちなみにハードウェアとしては、マイコンの「ESP32-C3」を内蔵するはんだ付け不要のDIYキットになっています。超小型の有機ELディスプレイやバイブレーションモーター、スピーカー、microSDスロットなどで構成。ゲームの一時停止やスタンバイ動作にも対応しています。
ゲーム機としては、パックマンっぽい「Pocketman」やテトリス風の「Pocketris」などオリジナルゲームや独占タイトル、さらにエミュレータを内蔵。このあたりはベースの「PocketStar」と同様で、FPSの元祖的存在である「DOOM」も動作するようです。
なお、独自ゲームについては、Bluetoothおよび同社サーバーを介したマルチプレイにも対応予定。完全にオープンソースなガジェットのため、自分で開発したゲームをプレイすることも可能です。
さてそんな「PocketStar Miniatures」のプロジェクトは、2023年4月30日(日本時間/UTC+09:00)まで。支援額は49ドルからバックできて、個数の違いなどで複数プランが用意されています。個人的には、折りたたみ(?)の「PocketStar Flip」やテレビ型の「PocketStar TV」あたりが気になりますね。
文: 編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/