2023.04.13 15:00 更新
2023.04.13 取材
EIZO株式会社(本社:石川県白山市)は2023年4月某日、FlexScanシリーズの4Kプレミアムモデルの新製品発表会を開催。31.5型モデル「FlexScan EV3240X」と27型モデル「FlexScan EV2740X」を発表した。いずれも4月25日より発売が開始され、直販価格は税込174,900円と税込139,700円。なおカラーバリエーションはブラックとホワイトの2色展開。
2017年から2018年にかけて販売が開始された「FlexScan EV3285」と「FlexScan EV2785」の後継モデルにあたる製品で、USB Type-C接続の給電能力が60Wから94Wへとアップし、ハイエンドノートPCでも使用しながら充電が可能。さらに有線LAN機能が追加され、液晶ディスプレイをノートPCのドッキングステーションのように使用することができる。
「FlexScan EV3285/EV2785」では、製品のセグメントも従来の“ニュースタンダード”から“プレミアム”へと格上げされている |
また2台のPCでディスプレイ、マウス、キーボードを切り替えて使用する「KVMスイッチ」や、2台のPC画面を左右で分割して同時に表示する「PbyP機能」を追加。USBハブ機能もUSB Type-A×2からUSB Type-A×3+USB Type-C×1に、スピーカー出力も1W×2から2W×2へとアップグレードされている。
製品発表会では、実際に2台のPCを接続して切り替える「KVMスイッチ」や「PbyP機能」のデモを実施 |
無償の専用ソフト「SCREEN INSTYLE」をインストールすると、画面分割やマイカラー設定のほか、KVMスイッチの切り替えをホットキーで行うこともできるようになる |
そして設置時の圧迫感を解消するため、背面デザインには絞り込み形状を採用。スイベル、ピボット、チルト、高さ調整機能を備えた多機能スタンドもスライド機構を3段階から2段階に変更。また台座部分の形状を円形からU字型にすることでよりスマートなデザインへと変更されている。
絞り込み形状を採用した背面デザイン。また通気孔もデザインの邪魔にならないよう、目立たない位置に配置されている |
よりスマートになった多機能スタンド。顧客からの要望に応えるため高さ調整の範囲もこれまでより広くなっているとのこと |
さらに省電力パネルや新規スケーラーの採用により標準消費電力は従来モデルから40%以上削減。外装パネルには再生プラスチックを80%以上使用している他、梱包材の脱プラスチック化も実現するなど、環境に配慮した設計なのも特徴だ。
「FlexScan EV3285/EV2785」では、従来モデルから大幅に消費電力が低下。さらに国内外の様々な環境規格に準拠する |
発泡スチロールやビニールの代わりに梱包材にはリサイクルのパルプ緩衝材や包み紙が使用されている |
その他、消費電力を最大50%以上もカットできる「Auto EcoView」や「EcoView Optimizer 2」の自動調光機能、最大80%ブルーライトをカットできる「Paperモード」、バックライトのちらつきを解消する「EyeCare調光方式」といったおなじみの機能にも対応する。
インターフェイスは裏面の下とサイドの2箇所に分散して配置されている |
基本スペックは共通で、液晶パネルはIPS方式、輝度350cd/㎡、コントラスト比2,000:1、応答速度5ms、表示色約1,677万色、視野角は水平/垂直178°、インターフェイスはDisplayPort×1、HDMI×2、USB Type-C×1、USB Type-Aハブ×3、USB Type-Cハブ×1。スタンドは-5~35°チルト、90°スイベル、90°ピボット、195mm高さ調整に対応し、VESAマウンタは100×100mmピッチ。
31.5型の「FlexScan EV3240X」(左)と27型の「FlexScan EV2740X」(右)。カラーはいずれもホワイトとブラックの2色 |
「FlexScan EV3240X」の本体サイズは幅712.2mm、奥行242.4~250.7mm、高さ427.3~622.2mm、重量約9.4kg。「FlexScan EV2740X」の本体サイズは幅611.6mm、奥行242~250.1mm、高さ370.8~565.4mm、重量約8.2kg。
文: 編集部 池西 樹
EIZO株式会社: http://www.eizo.co.jp/