2023.05.17 00:00 更新
2023.05.17 取材
M.2 NVMe SSD用のケース(エンクロージャ)と聞いて、どんなモノを想像するでしょうか。たいていは余らせた旧モデルを有効活用する、ちょい地味めなケースを思い浮かべますよね。ところがどっこい、今回チェックしていく「Dockcase」はサイバーパンクなカッコよさが漂うステキモデル。見た目も機能もスピードも、使ってみたくなる魅力を放っています。Kickstarterにて一週間足らずで目標額の1,400%以上を調達しているあたり、注目度もなかなかですね。
大きさはAirPods Pro(充電ケース)の2/3サイズと、極めてコンパクト。カバンなどにぶら下げて持ち歩いたりといった、フットワークの軽さが特徴のケースです。
もちろんこんなサイズ感ですから、一般的なフォームファクタのM.2 SSDは入りません。対応しているのはM.2 2230準拠の短寸モデル。Steam DeckやSurface Proなどのアップグレード用として、近頃にわかに注目されるようになったサイズですね。いまでは店頭でも普通に買えるようになり、入手性は悪くありません。
搭載できるのは最大2TBで、ケースの接続インターフェイスは10Gbps転送のUSB 3.2 Gen2 Type-Cに対応。変換用にRealtek RTL9210チップを内蔵しており、シーケンシャルリードは最大1,024MB/sとのこと。さすがはNVMe SSDというご立派なスピードが出ます。
もちろん単に形が変わっていたり速いだけでなく、1.33インチ(240×240)のIPS液晶を搭載していたりする、“その他の機能”も大きなトピック。このディスプレイは、データ転送速度やストレージ容量、SSD温度といった各種ステータスをリアルタイムに表示してくれるんです。重要なデータを誤って削除したり上書きすることを防ぐ読み取り専用モード、停電保護といった機能も備えています。
そして気になるNVMe SSDの発熱対策として、アルミニウム製のカバー自体がヒートシンクとして作用するフィン形状を採用。グラファイトサーマルパッドでSSDのコントローラと接触し、発熱を20%低下させる効果があるとのこと。SSDのヘルスチェックもできるようなので、安心して大事なデータを保存・携帯できます。
さてそんな「Dockcase」のプロジェクトは、2023年6月10日22:00(日本時間/UTC+09:00)まで。すでに超早割は終了しており、現時点で28%オフの70ドルからバックできます。カッコよく持ち歩ける大容量かつ超高速な外付けストレージ、尖った見た目とギミック要素がたまらないですね。その内アキバでも売ってくれないかなぁ。
文: 編集部 絵踏 一
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/