2023.05.30 01:18 更新
2023.05.30 取材
Cooler Master Technology(本社:台湾)が2023年第4四半期リリースを目途に準備を進めているのが、Mini-ITXケースの「NCORE 100 MAX」だ。
本社STAFFと「NCORE 100 MAX」を並べると、少なくともコンパクトではないMini-ITXケースのようだ |
外観スタイルはその昔、”バケツ”や”ゴミ箱”と揶揄された「煙突構造」。そんな謂れはよそに、内部構造は完全にイマドキ仕様のPCケースに仕上げられている。外形寸法はデフォルトで、幅212mm、奥行き155mm、高さ481mmで、容量は15.7リットル。Mini-ITXとは言え、高さが中型ミドルタワーPC並である点にはそれなりに理由がある。
最大のギミックは、“拡張スロットが拡張する”こと。デフォルトでは3スロットだが、ボトムパネルを伸ばす(拡張)ことで、4スロットになる。気になる延長分は、側面は外装カバーがスライドするのみだが、メッシュ仕様のトップパネルは交換用が同梱し、付け替える事で4スロット仕様になる。なお4スロット仕様になった場合の外形寸法は、幅172mm、奥行き212mm、高さ481mmで、幅のみ17mm拡張されている。
底面にツメで固定された台座部をずらす事で、拡張スロットは3本から4本に拡大する仕組み |
さすがにトップのメッシュパネルは伸縮自在とはならず、交換用が同梱される |
またトップ部には、120mmサイズラジエーターのオールイワン型水冷ユニットを標準装備。さらにSFX規格の850W電源ユニットも標準装備されるという。拡張スロットが4スロット仕様になる事からGeForce RTX 4090の搭載も想定され、もちろん12VHPWRコネクタも標準装備。「NCORE 100 MAX」がミドルタワーPCケース並に高さが必要だった最大の理由はここにあるようだ。
標準装備される120mmサイズラジエーターのオールイワン型水冷ユニット |
SFX規格の電源ユニットは単体発売も予定されている「V850 SFX GOLD ATX3.0」(型番:MPY-8501-SFHAGV)が装備されていた |
AIO水冷と電源ユニットがセットになる事で、小型PCにおけるパーツ選びのハードルは低い。一方で想定売価は現状で約50,000円台と言われている。ここは標準装備品の単体価格を想定し、引き算にてPCケースが適正価格かを判断するしかない。
素材はスチール、プラスチックで、左側面パネルはアルミニウム製。シャドウベイは2.5インチx1のみで、冷却ファンはリア120mmが1基。各有効スペースは、CPUクーラーが高さ47mmまで、グラフィックスカードが奥行き357mmまで、電源ユニットは長さ100mmまで。カラーはブロンズとダークグリーンの2色。
文: 編集部 松枝 清顕/取材:池西 樹
Cooler Master Technology: https://www.coolermaster.com/jp/ja-jp/