2023.05.30 10:30 更新
2023.05.30 取材
ASUSTeK Computer Inc.(本社:台湾)がCOMPUTEX TAIPEI 2023に持ち込んだ、注目のゲーミングデバイス「ROG STRIX SCOPE II 96 WIRELESS」をチェック。新型スイッチを搭載したキーボードにして、実用性重視のコンパクトレイアウトを採用する製品だ。
製品名にある“96”とはフルサイズキーボード比で96%のキー数を搭載しているという意味であり、しかもそれをテンキーレスサイズから横幅約1cmしか違わないコンパクトボディに収めている。ほぼテンキーレスながら、ほぼフルサイズの実用性を備えているというわけだ。本体右上にはメディアコントロール用のカスタムボタンやダイヤルを搭載している。
そしてキースイッチには、オリジナルの新型スイッチ「ROG NX SNOW」を採用する。クリアなハウジングとホワイトのボックス型プランジャーを特徴とするリニアスイッチで、押下圧45gf、1.8mmアクチュエーション、ストローク3.6mmという仕様。短接点のスピード軸的な性格を備えている一方、一般的なメカニカルスイッチに比べて角を押した場合のグラつきが極めて少ないという、安定性の高さもトピックだ。
なお、新型スイッチ搭載モデルながらソケット式を採用し、別途好みのメカニカルスイッチに換装することもできる。
また、スイッチとPCBとの間に入力時の騒音を軽減する「Dampening Form」を挟み込むことにより、跳ね返りの残響音を抑制。入力の軽快さと静音性を兼ね備えている。
そのほか、接続インターフェイスは有線USBと2.4GHzワイヤレス、Bluetoothの3-Wayに対応。2.4GHzワイヤレス接続には低遅延なOMNI RECEIVERを使用し、999.41Hzというほぼ有線と変わらないレポートレートと、極小の入力遅延を可能にしている。
なお「ROG STRIX SCOPE II 96 WIRELESS」は、日本国内での取り扱いがほぼ決定。ただし現時点で発売日や価格は未定となっている。
文: 編集部 絵踏 一/取材・撮影:池西 樹
ASUSTeK Computer Inc.: https://www.asus.com/