2023.05.31 01:00 更新
2023.05.31 取材
1本で大電力を供給できる12VHPWRケーブルの登場により、心配されるようになったのが中途半端な挿し方による発熱のトラブル。悪い条件が重なれば発火もある・・・?と気にしている人にオススメしたい、MSIの新型電源ユニットをチェックしておこう。
12VHPWRケーブルは1本にかかる負荷が大きいことから、コネクタが半端に挿してしまうことで発生する発熱も大きくなり、危険であることが知られている。もちろんしっかり挿せばいいだけなのだが、それが見た目でハッキリ分かればさらに安心。そんなコンセプトでMSIが作ったのが、ATX 3.0対応の新型電源ユニット「MAG A850GL PCIE5」と「MAG A750GL PCIE5」だ。
その仕掛けは極めてシンプルで、12VHPWRケーブルのコネクタ部分がイエローになっているだけ。半端な挿し方ではイエローのコネクタ部分が覗いてしまうが、しっかり挿せば隠れて見えなくなるという寸法だ。簡単な対策なだけに、ぜひ広まってほしいコンセプトと言える。
そのほか、12VHPWRケーブルを含めモジュラーケーブルが極めて柔軟な点もトピック。ほぼ90°まで容易に曲げることができるため、ケーブルの取り回しには苦労しないだろう。
ちなみに80PLUS GOLD認証を取得したスタンダードクラスの「MAG A850GL PCIE5」と「MAG A750GL PCIE5」には、他にも650Wのバリエーションがある。ただし650Wモデルは12VHPWR非対応のため、日本向けに取り扱いを予定しているのは850Wと750Wの2モデルとのこと。価格は未定ながら、早ければ6月末から7月中旬には店頭に並んでいるかもしれない。
文: 編集部 絵踏 一/取材・撮影:池西 樹
Micro-Star Int'l Co.,Ltd.(MSI): https://www.msi.com/