2023.06.02 11:12 更新
2023.06.02 取材
ズラリと小さなファンを連ねた、不思議なオールインワン型水冷ユニット「IceMyst」シリーズを展示していたSilverStoneブース。奇抜なコンセプトの冷却スタイルには、どういった理由があるのだろうか。
オールインワン型水冷ユニットは、CPUの冷却性能は年々進化を遂げている一方で、周囲の熱源に対しての冷却が不足しがちな課題を抱えている。電源回路やメモリに加え、昨今は大きなヒートシンクを必要とするPCI Express 5.0 SSDも登場したわけだが、それに対するSilverStoneの解答の一つが、この「IceMyst」シリーズだ。
よくあるウォーターブロック自体に小口径ファンを内蔵するアプローチではなく、「IceMyst」シリーズが採用したのは、必要に応じて70mm口径ファン「IMF70」を追加していくというスタイル。ファンの位置は360°自由に調整できるため、周辺パーツの干渉を避けつつ冷却を必要とする熱源に風を当てることが可能になる。
ウォーターブロックの上にスタックするように増設していく仕様で、スタック面に専用の端子を搭載。「IMF70」ファンの回転数は2,800rpmとのこと。ラジエーターは240mm/280mm/360mm/420mmモデルが展示されていたが、詳細スペックなどは現時点で不明だ。
また、「IMF70」ファンはいくつ同梱するのか、あるいは完全にオプションにするかも含め検討中とのこと。具体的な発売時期もまだ決まっていない。
文: 編集部 絵踏 一/取材・撮影:池西 樹
SilverStone Technology: https://www.silverstonetek.com/