2023.06.05 16:37 更新
2023.06.05 取材
Streacom(本社:オランダ)ブースでは、Mini-ITXベースの小型PC向けに設計されたというATX 3.0/ATX12VO両対応のユニーク電源ユニット「ZS800」が展示されていたので紹介しておこう。
同社では、常々電源ケーブルの中でかならず必要で、最も太い“ATX 24pinケーブルをどうにか無くしたい”と考えていたという。そんな折、メインケーブルが10pinのATX12VO規格が発表されたことから開発に着手。電源変換アダプタ「Nanoシリーズ」で培った技術を活かした変換基板を組み合わせることで、ATX12VO規格のスリムケーブルを使用しながら、一般的なATX 24pinコネクタへの電源供給を可能にしている。
本体サイズは幅125mm、高さ63.5mm、奥行き125mmとされ、SFX規格より一回り大きいSFX-L規格に準拠。ただし、モジュラーケーブルのコネクタが垂直に用意され、電源コネクタからはみ出さないため、実質必要になるスペースはフルモジュラーのSFX電源ユニットと変わらないという。
また冷却ファンには厚さ15mmの120mmファンを搭載。ブースのサンプルにはNoctua製ファンが実装されていたが、製品版で搭載されるファンは現時点未定。なおファンは簡単に着脱でき、ユーザーによる換装にも対応する。
最大出力は800W、グラフィックスカード用のコネクタは12VHPWR、CPU向け補助電源コネクタは8pin×1。なお最大出力は250W前後に制限されるが、完全なファンレス駆動にも対応する。発売は年内予定で、価格は現在調整中。
文: 編集部 池西 樹
Streacom: https://streacom.com/