2023.06.05 20:15 更新
2023.06.05 取材
圧倒的な転送速度の一方で、発熱が大きな問題になっているPCI Express 5.0(x4)SSD。その解決策としてADATAが開発中なのが、SSDでは珍しい水冷・空冷ハイブリッドのクーラーを搭載する「NeonStorm」だ。
担当者によれば、ADATAでもPCI Express 5.0(x4)SSDの発熱には苦慮しているということだが、「NeonStorm」では、SSDに貼り付けられたサーマルガスケットや、積層されているヒートスプレッダの上に熱を吸収するクーラント液を封入したケースを搭載。さらにケースの中央にはアルミニウム製のチューブを、両端には冷却ファンを実装し、アルミニウム製のチューブから強制的に放熱を行うことで温度を抑えることに成功しているという。
これにより高負荷状態が長時間連続するような処理を行う場合でも、コントローラやNANDフラッシュを効率よく冷やし、サーマルスロットリングによる速度低下を抑えることができるという。
コントローラはSilicon Motion SM2508、転送速度はシーケンシャル読込14,000MB/s、書込12,000MB/s、ランダム読込200万IOPS、書込200万IOPS。最大容量は8TBとされているが、当面は4TBになる予定。なおグローバル市場向けには年内に発売が開始される。
またPhison E26コントローラを採用するPCI Express 5.0(x4)SSD「LEGEND 970」や、動作クロック9,000MHzの高速DDR5メモリ「CASTER RGB 9000 DDR5」、ROG認証を取得したDDR5メモリ「LANCER RGB ROG CERTIFIED 7200 DDR5」なども展示されていたので画像で紹介しておこう。
LEGEND 970 |
CASTER RGB 9000 DDR5 |
LANCER RGB ROG CERTIFIED 7200 DDR5 |
文: 編集部 池西 樹
ADATA Technology Co., Ltd.: http://www.adata.com/