2023.06.07 14:57 更新
2023.06.07 取材
それほど印象的なキーボードが多くなかったCOMPUTEX TAIPEI 2023において、見た目そのままに光る存在だったのがHYTEブランドの「Keeb TKL」。本体を分厚く縁取る透明ボディにダイヤルエンコーダなどのギミックも備え、打鍵感も上質という魅力満点なキーボードだった。
プログラム可能な93キーを実装するテンキーレスレイアウトのキーボード。ただしARGB LEDのライティングが拡散する分厚いポリカーボネート製のフレームを備えるあたり、省スペース志向は二の次といった感の製品だ。
キースイッチは荷重55gのリニアスイッチであるDurock Creamy Yellow Switchを搭載。柔軟性のある素材でPCBを挟み込むガスケットマウントでスイッチを組み込んでおり、優しい底打ち感とリニアスイッチの軽快さが相まって、打鍵感はすこぶる良好だった。
さらにDurock製のスタビライザーが組み込まれ、大型のキーも安定感抜群。キーキャップにはライティングが透過する素材を用いた2色成形のPBTキャップが採用されるなど、とにかくしっかりコストがかかったキーボードという印象だ。
本体の左上に搭載するダイヤルエンコーダはデュアル構成で、標準ではボリューム調整に割り当てられていた。その直下に搭載されたメディアコントロール用ボタンには、ロープロファイルのメカニカルスイッチが使われている。
グローバルにて2023年Q4に発売予定とされ、予価は約180ドルとのこと。どうやら日本でも販売するか検討中らしい。
文: 編集部 絵踏 一/取材・撮影:池西 樹
HYTE: https://hyte.com/