2023.06.15 22:54 更新
2023.06.15 取材
株式会社リンクスインターナショナルは、2023年6月14日(水)~16日(金)に幕張メッセで開催中の「デジタルサイネージジャパン2023」へ出展。Titan Armyブランドの4K対応32型Androidタブレット「TitanView Pro 4K」を披露した。
ブースにはTitan ArmyからGeneral Manager Gary氏も応援に駆けつけていた |
国内初上陸となるTitan Armyだが、母体となるのは2014年4月に中国深センで設立されたディスプレイメーカー「INNOCN」(Shenzhen Century United Innovation Technology Co., Ltd. )。最近では国内でもAmazonや楽天市場などの通販サイトを中心に、コストパフォーマンスに優れる液晶ディスプレイを販売していることから、名前を聞いたことがあるという人もいることだろう。
そしてINNOCNの中でもハイエンド製品を扱うブランドとして、Titan Armyは2015年に立ち上げられた。国内ではまだ無名だが、中国市場ではゲーミングディスプレイのシェアはAOCに続く2位、ディスプレイ全体のシェアも4位を獲得している。製品ラインナップもゲーミングディスプレイやクリエイター向けディスプレイを中心に70モデル以上が揃う他、有名メーカーのゲーミングディスプレイのOEMも数多く手掛けており、全世界では年間300万台以上の製品を供給しているとのこと。
「TitanView Pro 4K」のカラーバリエーションはシルバーとゴールドの2色。なおスタンドから取り外して使用することはできない |
そんなTitan Armyブランドが満を持して国内に投入する製品が、コンシューマ向けAndroidタブレットとしては最大級となる32型サイズの「TitanView Pro 4K」だ。液晶パネルは4K解像度に対応する高精細なVAパネルで、スタンドにはキャスター機能と最大4時間の連続駆動が可能なバッテリを内蔵。室内の好きなところに持ち運んで、YouTubeやNETFLIXなどの動画配信サービスを視聴するスマートTVのような使い方ができる。
ディスプレイブランドということで、Androidタブレットながら液晶パネルの発色にはこだわったという |
スタンドの台座部分には10W×2のステレオスピーカーを内蔵。パワフルな音量で周囲のノイズが大きい会場でもしっかりと音楽を聴くことができた |
また本体にはマグネットで着脱できる800万画素のWebカメラや、10W×2のステレオスピーカー、4基のマイクを内蔵し、「TitanView Pro 4K」のみでWeb会議が可能。さらにGoogle Playでアプリをインストールができることから、オフィスの受け付け端末やショップの簡易的なデジタルサイネージなど幅広い用途で活用できるだろう。
800万画素のWebカメラはマグネット固定式で、縦・横で設置場所を変更可能。またWebカメラコネクタの脇には左右2基ずつ計4基のマイクを搭載 |
実際リンクスインターナショナルの担当者によれば、ブースに訪れた人からは「複数の拠点間のミーティング使いたい」「ストリーミング配信用のデバイスとして使いたい」といった声が聞かれたとのこと。
画面の高さは200mmの間で無段階に調整可能 |
チルト、スイベル、ピボット機能も搭載しており、画面の位置を細かく調整できる | USB Type-CとminiHDMIポートを搭載し、液晶ディスプレイとしても利用可能 |
主なスペックは輝度350cd/㎡、コントラスト比3,000:1、リフレッシュレート60Hz、CPUはMT8195、メモリは8GB、ストレージは128GB、バッテリ容量は9,800mAh。OSはAndroid 11がプリインストールされ、ネットワークはWi-Fi 6、インターフェイスはUSB Type-CとminiHDMIを備え、通常のディスプレイとしても利用できる。
リフレッシュレート144Hzの32型4Kゲーミング液晶ディスプレイ「32A6V」も参考出品されていた。国内での発売時期は現時点で未定だが、価格は税込179,800円前後になる見込み |
スタンドは200mm高さ調整、±18°チルト、±30°スイベル、90°ピボット調整に対応。本体サイズ(スタンド含む)は幅731.5mm、奥行き385mm、高さ1,329mm、重量17kg。本体カラーはシルバーとゴールドの2色、国内発売は8月から9月予定で、市場想定売価は税込169,800円。
またブースには、7月発売予定のMaxtang製小型デスクトップPCが展示されていたので画像で簡単に紹介しておこう
容量0.86リットルの「MTN-AL50」。CPUは第12世代Intel Coreプロセッサを搭載し、トリプルディスプレイに対応する |
「MTN-AL50」と同じ筐体サイズながらRyzen 5 6600Hを搭載する「MTN-FP750」。こちらもトリプルディスプレイに対応する |
Intel N100を搭載するファンレスモデル「NX-N100」。-20~60℃の幅広い動作温度をサポートし、屋外での運用にも向く |
Elkhart Lakeを搭載するファンレスモデル「VHEHL-30」。こちらも-20~60℃の幅広い動作温度をサポートし、長期間の提供が保証されている |
文: 編集部 池西 樹
株式会社リンクスインターナショナル: https://www.links.co.jp/
Titan Army: https://www.titanarmy.cn/