2023.06.16 12:47 更新
2023.06.16 取材
PC-9800シリーズの音源をアップグレードできる変換基板「YM2203→YM288-M変換基板(OFGPCB001)」が家電のケンちゃんに入荷。サークルおふがお研究所による同人ハードウェアで、税込800円で販売されている。
PC-9800シリーズに実装されているFM音源チップの「YM2203」を「YMF288-M」に換装するための変換基板。PC-9800シリーズの26音源を86FM音源へアップグレードするためのもので、クロックオシレータとDACも同一基板内に実装できる。
高価なFM音源ボードを使わずに音源をアップグレード可能なほか、Cバスを音源ボード以外の用途に活用できるメリットがある。ショップによると「“完全体”のPC-9800シリーズを作りたい人にとっては垂涎の基板」とのこと。販売は好調で、中には「5枚買いの人もいた」(ショップ)というから驚き。
部品実装のイメージ |
製品は基板のみで、FM音源チップやコンデンサ、オシレータ、オペアンプなどは別途調達する必要がある。ただしFM音源チップ「YMF288-M」のみ、入手性があまりよくないとのこと。
また、実際に使用するためには、基板に部品をはんだ作業で実装する以外にも、A1信号の調達、アドレス範囲拡張、アナログ回路改造といった周辺回路の改造が必須。そのため、十分な知識や技術のある上級者向けの改造パーツである点に留意する必要がある。
本体実装時のイメージ |
文: 編集部 絵踏 一
おふがお研究所: http://offgao.net/
家電のケンちゃん: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926