2023.07.11 13:05 更新
2023.07.11 取材
MSX対応のFM音源カートリッジ「似非OPL3-RAM」の取り扱いが家電のケンちゃんで始まっている。技術系サークル「にがHP」による同人ハードウェアで、販売価格は税込14,740円。ただし製品は入荷早々に完売、次回入荷待ちになっている。
FM音源チップ「YMF289(OPL3-L)」を搭載したカートリッジで、2オペレータ最大18音または4オペレータ最大6音(ステレオ)の再生が可能。VGMPlay MSXやMAmi-VSIFを使用し、VGMデータをリアル音源で再生できる。
また、似非RAM互換の128kBのSRAMが実装されており、海外有志が開発したBIOS-ROM(MSX-AUDIOと一部互換)をインストールすることで、OPL3をBASICプログラムで発音させることが可能。MSX本体や他の音源カートリッジの音声信号をミキシングして出力できる、ステレオミキサー機能も内蔵している。
なお、対応機種はMSX/MSX2/MSX2+/MSXturboR。ただし本製品のオーディオ回路はMSXスロットの±12V電源を必要とするため、一部のMSX1(主にカシオ機)では発音できない場合があるとのこと。
MSXとPC-6000シリーズに両対応するFM音源カートリッジ「PC-60msx55」も同時に入荷している。同じく「にがHP」による同人ハードウェアで、価格は税込11,880円。
FM音源チップ「YM2203(OPN)」を搭載し、4オペレータ3音(モノラル)のFM音源および3chのSSGを発音させることが可能。両機種共用のカードエッジを備え、スイッチでMSX/P6 modeを切り替えて運用する仕組みになっている。
なお、対応機種はMSX系がMSX/MSX2/MSX2+/MSXturboR、PC-6000系がPC-6001/mkII/mkII SRとPC-6601/SR。MSXではスロットに±12Vを出力しない機種(カシオ機など)には対応しない。
文: 編集部 絵踏 一
家電のケンちゃん: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926