2023.08.21 11:18 更新
2023.08.21 取材
真空管の各種特性を自動で計測できる検証用基板「真空管特性計測基板 TubeTester」が家電のケンちゃんにて取り扱いがスタート。技術系サークルProject Cによる同人ハードウェアで、税込23,800円で販売されている。
真空管のプレート電圧・グリッド電圧およびプレート電流特性を自動で計測できる検証用基板。真空管の設計やペアリングのための選別に便利な基板で、特に電池駆動のポータブルアンプを設計する際に重宝するという。同様の検証機器は高価な業務用に限られるところ、格安で入手できる点が魅力だ。
計測範囲はプレート電圧が0~20V、グリッド電圧-1~1Vで、真空管のデータシートに詳しく載っていない低い電圧領域の特性も計測可能。マイコンはATmega328Pを搭載、プログラムはArduinoスケッチで書かれており、PCにUSB接続してWindows用アプリで計測を行う。
本体基板は部品実装済みの完成品ながら、真空管アダプタは基板のみで部品の追加購入(XHコネクタや真空管ソケット、切り替え用スイッチなど)と電子工作による組み立てが必要。真空管アダプタはMT9P双三極管およびMT7P五極管、GT8五極管に対応する3種が付属する。
なお本体基板と真空管アダプタのほか、ハーネス(XH8P/15cm)、USBケーブル、ACアダプタ(24V/0.8A)が同梱されている。
文: 編集部 絵踏 一
家電のケンちゃん: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926