2023.08.29 10:00 更新
2023.08.29 取材
VAIO株式会社(本社:長野県安曇野市)は2023年8月29日、ミドルレンジクラスの13.3型モバイルノートPC「VAIO S13」(型番:VJS135)およびその法人向けモデル「VAIO Pro PG」(型番:VJPG31)を発表した。いずれも本日から受注を開始、個人向けモデルは9月8日に発売される。
今回発表されたのは、ハイエンド向け「SX Line」とエントリー向け「F Line」の間に位置する、ミドルレンジクラス「S Line」の新モデル。コストとパフォーマンスのバランスを重視し、モバイルを中心に汎用的な用途を幅広くカバーすることを狙ったビジネスノートPCだ。いわく「ビジネスモバイルPCに必要な機能を備えたベストバランス」がコンセプトという。
同クラスの従来モデルに比べて、より幅広な16:10比のWUXGAディスプレイ(1,920×1,200)を搭載し、14型ワイド並みの生産性をコンパクトに持ち歩くことが可能。重量も約1.072~1.084kgに抑えられたほか、バッテリ駆動時間は従来の1.3倍以上にあたる約21.5時間のロングライフに達する。
また、定番のブラックに加えて“主張しすぎない高級感”を演出するブロンズモデルを採用するなど、洗練されたデザインも特徴だ。
コンパクトかつ生産性に優れたモバイルノートを目指した新機種。従来モデルに比べ、画面の作業領域も拡張されている |
新機種のために新たに配合されたという、高級感あるブロンズカラーもラインナップ |
ディスプレイは前述の通りWUXGA(1,920×1,200)解像度の13.3型液晶を搭載。CPUは最大で10コア/12スレッドのCore i7-1355U、メモリ最大32GB、ストレージは最大1TB NVMe SSDを内蔵する。
ネットワークはWi-Fi 6をサポートするほか、個人向けモデルでは初採用となるデュアルSIM(nanoSIM+eSIM)対応の4G LTEモデルもラインナップ。さらに新製品では通信の安定性を高めるため、狭額縁のフレームにVAIO初となるWLAN+WWANコンボアンテナを配置し、高い通信強度を実現しているという。
4G LTEモデルが底面に備えるSIMスロット。nanoSIM+eSIMのデュアルSIM仕様が選択できる | WLAN+WWANコンボアンテナを新開発し、狭額縁とワイヤレス性能を両立させている |
そのほか、対指紋・防汚処理が施されたハイエンド同等のキーボードユニットやフラットアルミパームレスト、展開すると自動で傾斜がつくチルトアップヒンジを採用。解像感に優れるTNRや美肌効果を導入したプライバシーシャッター付きWebカメラ、電源ボタン一体型指紋認証と顔認証機能も備える。
「VAIO S13」のインターフェイス |
外形寸法は約幅299.3mm、奥行き221.1mm、厚み17.7~19.6mm。MILスペック準拠の耐久試験や127cm落下試験をクリアするなど、ハイエンドモデル同等の堅牢性を獲得している点も特徴だ。
文: 編集部 絵踏 一
VAIO株式会社: https://vaio.com/