2023.10.04 12:00 更新
2023.10.04 取材
E-Inkパネル製品を得意としている中国・DASUNGから、世界初を謳うカラー対応25.3型E-Inkディスプレイ「Paperlike Color」のプロジェクトがIndiegogoで進行しています。
E-Inkパネルと言えば、紙に近い表示ができ、液晶ディスプレイに比べて目の負担が少ないことから、主に電子書籍端末などで採用されています。しかし、カラーがモノクロ表示のため、一般的なディスプレイの代替として使うのは難しい状態でした。
しかし、「Paperlike Color」では「Kaleido 3」と呼ばれる4,096色カラーに対応する最新の25.3型カラーE-Inkパネルを搭載。さらに専用設計の独自カラーフィルターテクノロジーにより、鮮明なカラー表示ができるということです。
またリフレッシュレートを向上するとともに、描画遅延を抑える「Turbo Ultra-speed Refresh」技術により、残像感も低減されています。これにより、元々E-Inkディスプレイが得意としていたドキュメントの表示やプログラムのコーディングといった作業だけでなく、動画視聴や画像編集などの作業にも対応し、液晶ディスプレイの代替として使えるようになりました。
製品ラインナップはフラットパネルの「Dark Knight Version」と、4000Rの緩やかなカーブを描く「Curved Screen Version」の2種類。主なスペックは解像度が3,200×1,800ドット、インターフェイスはHDMI×1、DisplayPort×1、USB Type-C×1、USB Type-A×3、USB Type-B×1で、動画の視聴に便利なスピーカーも内蔵されています。
なお「Curved Screen Version」には、MiracastやAirPlayに対応する2.4G/5Gデュアルバンド伝送機能も内蔵されているため、PCやスマートフォンの映像をケーブルレスで表示することもできます。
さてそんな「Paperlike Color」ですが、すでにプロジェクトは成功しており、製品の出荷は2023年12月予定。出資金額は現時点で「Dark Knight Version」が11,990香港ドル(約229,300円前後)から、「Curved Screen Version」が12,530香港ドル(約239,600円前後)からになります。
文: 編集部 池西 樹
Indiegogo: https://www.indiegogo.com/