2023.11.13 12:21 更新
2023.11.13 取材
ファミコン用の外付けコントローラを改造することなくレトロPCに接続できる変換基板「FAMSX」が家電のケンちゃんに入荷。技術系サークルCOSAELによる同人ハードウェアで、税込780円で販売されている。
D-Sub 15pinのファミコン用外付けコントローラをMSXやX68000、FM TOWNSといったD-Sub 9pin搭載のレトロPCで使用可能にする変換基板。コントローラそのものを加工する必要がないため、今後ますます希少性が高くなるであろうファミコン周辺機器を傷つけずに済む。
ジョイボールやレーザーコマンダーなどの標準的な外付けコントローラに対応し、「パックス・パワーグローブもおそらく動作可能」とのこと。理論上のレイテンシは16ms以下程度で、コントローラ側が連射機能やメモリー機能を搭載している場合は、それらの機能もほぼそのまま使用可能(ただし一部は制限がかかったり使用不可の可能性あり)という。
なお製品は基板のみのため、ロジックICやコンデンサ、抵抗、コネクタなどの必要パーツを別途購入し、はんだ工作で組み立てる必要がある。
必要なパーツリストと実装イメージ |
パーツ実装後の端子 |
そのほか、セガ・マスターシステム以前のゲーム機や純正ATARI規格など8番pin GNDのコンソールについては、中継ケーブルを加工することで対応が可能とのこと。
ただしD-Sub 9pin規格のコネクタを搭載していても非対応の機種がある点には注意が必要。光速船/Vectrexや中国製ファミコン互換機、ぴゅう太、3DOなどの場合は「最悪コンソール本体を破壊してしまう可能性がある」として、マニュアルでは「接続禁止」とされている。
文: 編集部 絵踏 一
家電のケンちゃん: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926