2023.11.29 08:00 更新
2023.11.29 取材
大容量データのバックアップやデータを共有する際など、なにかと重宝するNAS。最近ではスマートフォンやデジタルカメラの高性能化に伴い、動画や画像サイズが肥大化しており、そろそろ導入を検討しているという人も多いのではないでしょうか。そんな人にオススメなのが、Kickstarterでプロジェクトが進行している「ZimaCube Pro」です。
ドライブベイは2.5/3.5インチホットスワップベイ×6に加えて、4基のM.2 2280スロットが用意されており、22TBのHDDと8TBのNVMe M.2 SSDを使えば最大164TB(22TB×6+8TB×4)までストレージ容量を拡張できます。
もちろんRAID機能も搭載され、すべてのストレージをひとまとめにするJBODの他、分散アクセスで高速化するRAID 0、2つのドライブに同じデータを書き込み冗長性を高めるRAID 1、「パリティ」と呼ばれる冗長コードを分散して保存するRAID 5の4種類を選択可能。そしてSSDをキャッシュとして使用することで、HDDの弱点であるランダムアクセス性能を改善して、高速、大容量かつ信頼性にも優れるストレージ環境を構築することができます。
またNASでは珍しいThunderbolt 4ポートも用意され、最高8Kまでの超高解像度ディスプレイや、バックアップストレージ、外部GPUなどを増設可能。さらに上位モデルには、NVIDIA Quadro RTX A2000 12GB GDDR6が標準装備され、リアルタイムレイトレーシングや生成AIアプリケーションも利用できるということです。
その他スペックを確認するとCPUはCore i5-1235U、メモリはDDR5 16GB(最大64GB)で、システムストレージは256GB SSD。インターフェイスはThunderbolt 4×2、USB 3.0 Type-A×6、HDMI×1、DisplayPort×1、拡張スロットはPCI Express 4.0(x16)×1、PCI Express 4.0(x4)×1の2本を搭載。そしてネットワークポートも2.5ギガビットLAN×4を標準装備し、ネットワークの冗長化にも対応するなどかなり豪華な構成です。
そんな「ZimaCube Pro」ですが、NVIDIA Quadro RTX A2000 12GB GDDR6非搭載モデルは899ドルから、搭載モデルは1,599ドルから購入でき、配送は2024年3月予定。なおここまでの機能は不要という人向けにCPUをIntel Processor N100に、Thunderbolt 4×2をUSB 3.0 Type-C×1に、拡張スロットをPCI Express 3.0(x4)×1にした廉価モデル「ZimaCube」(499ドルから)も用意されています。
文: 編集部 池西 樹
Kickstarter: https://www.kickstarter.com/