2023.12.01 12:18 更新
2023.12.01 取材
既存のオシレータと置き換え、任意の周波数を出力できる「DFO Clone」が家電のケンちゃんに入荷。技術系サークル「Project C」による同人ハードウェアで、税込4,800円で販売されている。
5Vまたは3.3V電源で動作し、PLLで最大230MHzまでの任意の周波数を出力できるモジュール。海外で販売されているDFO(Dual Frequency Oscillator)と同一回路・機能のモジュールに若干の改良を加えたもので、14pinオシレータ(長方形の缶タイプ)と置き換えられる形状(リード線などで配線することも可能)になっている。
ゲーム機などの発振器を乗っ取って画面の同期周波数を変える(NTSC/PAL切り替えなど)といった使い方が想定されており、かつて流行したスーパーファミコンの高速化なども可能。任意の周波数が設定できることから、現在は入手が困難になった高速化用オシレータの代替に利用できるというわけだ。
なお、モジュール基板は缶オシレータより若干サイズが大きいため、組み込む環境次第では周囲の部品等と干渉する場合がある点に注意。
モジュールには2つの周波数を設定し、切り替えて使用することが可能。ただしPLLの制限により、「完全に任意の周波数を正確に出力できるわけではない」(サークル)とのこと。周波数の設定には付属の専用書き込み用基板(DFO Clone Programmer基板)を使用し、HEXファイルを書き込むことで行う仕様になっている。
製品には「DFO Clone」基板と書き込み用基板、連結pin(缶オシレータとの置き換えに使用)、コンスルー(書き込み時に使用)が同梱。設定書き込み時には、Windows PCと接続用のmicroUSBケーブルが必要になる。
文: 編集部 絵踏 一
家電のケンちゃん: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926