2023.12.15 12:48 更新
2023.12.15 取材
ファミコン本体の部品を使用し、携帯ゲーム機に改造するための工作キット「携帯FC作成キット」が近日発売。家電のケンちゃんにサンプルが入荷している。年内に発売予定とのことで、予価は8,500円。
ファミコンを改造し、3.5型液晶を搭載した携帯ゲーム機に変身させるための改造キット。赤白ファミコン(前期型)のメイン基板とコントローラに加え、液晶部分にビデオ入力を備えた車載用の3.5型ディスプレイ(に内蔵されている液晶+制御基板)を流用し、はんだ工作で組み立てる。
使用できるファミコン基板は「HVC-CPU-07」と書かれている“前期型”に搭載されているもので、前期型は「カセット差し込み口が鉄板でシールドされていない」「フロントにFFマークがない」などの特徴で見分けることができる。
ファミコン実機の基板をそのまま使用していることから、「一般的なファミコン互換機と異なり、相性問題が基本的に発生しない」(ショップ)点が強み。原則として、ファミコン前期型で動作するカセットはすべて問題なくプレイできる。
製品には、ファミコン基板・コントローラボタン・液晶を除く各種部品に加えて、3Dプリンタ製のケースが同梱。ケースカラーはブラック/レッド/ホワイトの3色をラインナップ(全部で3モデルが発売予定)、ケースに貼る4色のステッカーも付属する。ちなみにスロット周囲はカセットが強固に収まる形状に成形されており、ショップによると「推奨しないが、起動中に振っても問題ないくらいには強固」とのこと。
また、キットは電源にモバイルバッテリなどを使用するUSB給電仕様として製品化されているものの、充放電回路やリチウムポリマーバッテリを組み込むことで、バッテリ駆動に対応させることもできる。
現在店頭では展示デモが行われており、「混み合ったタイミングでなければ実際に動作を試すことも可能なので、気になった人は声をかけてほしい」(ショップ)とのこと。
文: 編集部 絵踏 一
家電のケンちゃん: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926