2024.01.10 11:37 更新
2024.01.10 取材
コンパクトなバランス駆動の真空管ポータブルアンプを自作できる工作キット「MONYACA9(モニャカナイン)黒基板」が千石電商 秋葉原本店に入荷している。「じんそん」氏による同人ハードウェアで、販売価格は税込5,500円。
真空管を使った“モナカサイズ”のコンパクトなバランス駆動ポータブルアンプの自作キット。真空管をはじめ必要な部品を追加で調達し、はんだ工作で組み立てることで完成する。回路図はなく基板の部品定数やパターンから読み取る必要があるなど、中上級者向けのキットになっている。
真空管は6DJ8(6922)/12A〇7に対応するほか、StickMTシリーズの下駄を使用すれば他の真空管も利用できる。低音域の減衰がない出力カップリングコンデンサレスで、出力バッファは定評あるClassAA。アイソレート型DC/DCを採用し、ヒーターは5V、B電圧は12V駆動になっている。
従来型モデルの完成イメージ。サイズ感等はほぼ同じ |
なお、クリエイターによれば「熱がこもるカバン内などで使用すると、ケースが歪む可能性がある」とのこと。また、オペアンプは標準指定品以外の仕様は非推奨で、「特にLT6018は猛烈な発熱が確認されているため使用しないでください」としている。
そのほか専用のBluetoothモジュール「Monyaca9専用Bluetooth基板」(技適取得済み)も入荷し、税込3,300円で販売中。コンフィグ書き換えで詳細な動作設定が可能で、DACは TDA1387(NOS)を2個使用。5755および5670の真空管下駄も付属している。
文: 編集部 絵踏 一
千石電商 秋葉原本店: https://www.gdm.or.jp/shop/sengoku/