2024.01.12 12:41 更新
2024.01.12 取材
ファミコンのPPUを置き換えてRGB化と性能強化が行える改造基板「RGB2C02N」が家電のケンちゃんに近く入荷する。技術系サークル「BAKUTEN工房」による同人ハードウェアで、価格は税込17,980円。早ければ今週末に入荷予定とのこと。
基板の実装イメージ |
ファミコン実機のPPU「RP2C02」と置き換えることで“RGB出力ファミコン化”できる改造基板。もとは「NX labs」が開発したデバイスで、コロナ禍や半導体不足などによりリリースが延びていたところをBAKUTEN工房から製品化(許諾済み)されることになった。
RGB化に加えて、特徴的な機能としてマップ上のオブジェクト表示などに使われるスプライトを強化する「SPEXモード」を搭載。通常ファミコンにおけるスプライトの横並びは8個までのところ、15個に増強することができる。
店頭ではツインファミコンを使用した動作デモを実施中 |
ファミコンにおけるスプライトの制限を実感できる分かりやすい例として知られているのが、ドラゴンクエストIIIのキャラクター表示。同ゲームのキャラクターはスプライトを2×2並べて表示していることから、制限の8を超える5人以降が並ぶと(優先表示するスプライトをフレームごとに切り替えるため)チラついて見える。
オブジェクト数が多いシューティングゲームでも同様のチラつきが発生するところ、SPEXモードを有効化することでこの現象を回避可能。SPEXモードはリアルタイムにON/OFFできるため、チラつきが懐かしくなった場合(?)もすぐ切り替えられる。
なお、改造により映像出力はRGB出力(15kHz/31kHz)のみになるほか、「全てのカートリッジが動く保証はない」(サークル)点に注意。また、製品にはAV仕様ファミコン(NEWファミコン)とツインファミコンに取り付けやすくする専用取付基板が付属するものの、赤白ファミコン用の専用取付基板は追って頒布予定(なくとも実装自体は可能)とされる。
文: 編集部 絵踏 一
家電のケンちゃん: https://www.gdm.or.jp/shop/2017/0101/193926