2024.02.14 08:00 更新
2024.02.14 取材
4096-QAM変調方式や最大320MHzの帯域幅を採用したことで、従来のWi-Fi 6Eを遥かに超える高速通信ができるWi-Fi 7。国内でも昨年12月に認可されたことから、導入を検討している人もいるのではないでしょうか。そんなWi-Fi 7に対応する高速メッシュルーターに、NASやメディア サーバー、VPNなどの機能を盛り込んだ万能モデルが、Indiegogoにてプロジェクトが実施中の「Linxtaar」です。
まずメインとなるルーターの機能ですが、ワイヤレスモジュールは交換式で、Wi-Fi 6EとWi-Fi 7の選択が可能。Wi-Fi 7では6GHz帯+5GHz帯+2.4GHz帯のトライバンドに対応し、6GHz帯なら最高11Gbpsという超高速データ通信に対応しています。
さらにネットワークのカバー範囲も1台あたり2,500平方フィート(約232㎡)、2台セットを購入してメッシュ環境を構築すれば5,000平方フィート(約464㎡)をカバーでき、家中どこでも高速な無線LAN通信を行うことができるワケです。
またNAS機能は3.5インチベイ×2(HDDは別売り)を備え、RAID 0を構築すれば最大44TBの大容量ストレージを構築可能。もちろんRAID 1にも対応しているため、データを2重化し冗長性を高める事もできる他、RAID 1に設定した2台の「Linxtaar」を使って高速かつ冗長性も兼ね備えたRAID 10環境を構築することもできます。
さらにNetfix、hulu、Disney+などの配信プラットフォームと連携できるVPN機能や、動画のストリーミング機能、必要な機能をあとから追加できる「TrueNAS Scale Application Store」など、ホームユースNASに搭載されている機能は一通り揃っています。
そしてこれらの機能を処理するCPUには省電力ながら性能に定評のあるIntel N100を採用。またメモリはDDR4 16GB(最高32GB)、ストレージはM.2 2280(NVMe)、インターフェイスはUSB 2.0×2、USB 3.0×2、HDMI×1、有線ポートは2.5ギガビットWAN/LAN×2を搭載しており、有線ネットワークでも高速なデータアクセスが可能です。
ブラックとホワイトのカラーの選択や、Wi-Fiモジュール、メモリ、NVMe M.2 SSDなどは注文後に送付されるメールでカスタマイズができるという |
そんな「Linxtaar」のプロジェクトですが、Wi-Fi 6Eモジュールを搭載した単体モデルは179ドル、2個セットは339ドルから購入でき、Wi-Fi 7モジュールやメモリ容量のアップグレードに対応しています。また開発元のLinxtaar Systemのホームページでは、Qualcomm製Wi-Fi 7モジュールを搭載したモデルも近日中に発売が開始される予定です。
文: 編集部 池西 樹
Indiegogo: https://www.indiegogo.com/