2024.03.04 11:00 更新
2024.03.04 取材
ASUS JAPAN株式会社(本社:東京都千代田区)は2024年3月4日、14型のデュアルディスプレイを搭載する異色設計の全画面ノートPC「ASUS ZenBook DUO UX8406MA」を発表した。解禁に先立って行われたメディア向け発表会の様子とともに、その奇抜なコンセプトをご紹介しよう。
「ASUS ZenBook DUO UX8406MA」の最大の特長は、通常の14型ディスプレイに加えて手前側のキーボードエリアにも同サイズのディスプレイ(いずれも有機EL)を搭載する「Dual 3K 120Hz OLED」。ASUSはこれまでも、手前にハーフサイズのディスプレイを備えたモデルは複数手がけてきたものの、全面がディスプレイという“真の2画面”仕様は初めて。
そしてこの2画面を活用し、5つのモードを使い分けることが可能。キックスタンドを利用した縦長2画面とBluetooth接続キーボードを使う「デュアルスクリーンモード」、横開きで2画面を使う「デスクトップモード」は、まさに“真の2画面”の真骨頂と言えるスタイルだ。
そのほか、通常のノートPCのように使う「ノートパソコンモード」はキーボードを下側画面に被せて一体化(ポゴピン接続)させるモードと、下側画面にバーチャルキーボードを表示するモードの2タイプ。片方の画面を反転させる対面用の「共有モード」といった使い方にも対応する。
ディスプレイ(「Dual 3K 120Hz OLED」)の仕様は、解像度は2,880×1,800ドットで最大輝度500nits、DCI-P3カバー率100%の広色域という高性能。4,096段階筆圧感知が可能な「ASUS Pen 2.0」によるペン入力にも対応している。
また、キーボードはポゴピンまたはBluetoothで接続できる薄型キーボードが付属。キーボードを挟んだ状態でも19.9mmの薄さ、約1.65kgという軽量設計が特長だ。
「ASUS ZenBook DUO UX8406MA」のスペックをチェックしておくと、CPUはIntel AI Boost(NPU)が統合されたCore Ultra 9 185Hを搭載し、グラフィックスはIntel Arc Graphicsを内蔵。メモリはLPDDR5X-7467 32GB、ストレージはPCI Express 4.0対応の1TB NVMe SSDが組み込まれている。
ネットワークはWi-Fi 6E+Bluetooth 5.3に対応し、Thunderbolt 4×2やUSB 3.2 Gen2 Type-A、HDMIなどのインターフェイスを実装。バッテリライフ(JEITA測定法3.0)はノートPC単体で約6.6時間、ノートPC+キーボード状態で約7.9時間とされる。
外形寸法は幅313.5mm、奥行き217.9mm、高さ14.6~19.9mm、本体重量は約1.35kg。なおACアダプタは、わずか98gと軽量かつコンパクトなGaN採用のUSB PD充電器「Ultra Mini Universal Adapter」が採用されている。
「ASUS ZenBook DUO UX8406MA」にはMicrosoft Office Home and Business 2021(デジタルアタッチ版)およびMicrosoft 365 Basic(1年間使用権)が付属し、市場想定売価は税込349,800円。本日より予約を受け付け、3月13日に発売が開始される。
スタンダードノートPCの新モデル「ASUS Zenbook S 13 OLED UX5304MA」も同時リリース。最薄部10.9mmかつ約1kgの薄型軽量ボディに、アスペクト比16:10の2.8K有機ELディスプレイ(2,880×1,080)、Intel AI Boostが統合されたCore Ultra 7 155Uを搭載している。
メモリはLPDDR5X-7467 32GB、ストレージはPCI Express 4.0対応の1TB NVMe SSDを内蔵。ネットワークはWi-Fi 6E+Bluetooth 5.3に対応し、Thunderbolt 4×2やUSB 3.2 Gen2 Type-A、HDMIなどのインターフェイスを備える。
外形寸法は幅296.2mm、奥行き216.3mm、高さ10.9~11.8mm。バッテリライフ(JEITA測定法3.0)は約9.9時間とされる。
なお市場想定売価は税込239,800円で、3月8日より発売予定。
文: 編集部 絵踏 一
ASUS JAPAN株式会社: https://www.asus.com/jp/