2024.03.17 20:37 更新
2024.03.17 取材
ASRock Incorporation(本社:台湾)は2024年3月16日(土)、東京・秋葉原にて「AMD x ASRock 春のRadeonファン祭り -ゲーミングもAIも、Radeonの今を知ろう!-」を開催。会場の“旧リナカフェ”ことLIFORK 秋葉原 II(〒101-0021 東京都千代田区外神田3-13-2)には多くのAMD&ASRockフリークが集結した。
今回のイベントには、ASRockエクストリームプロダクトマーケティングの原口 有司氏や日本AMD 佐藤 美明氏、さらにAMD本社からスペシャルゲストとしてRadeonシリーズのプロダクトマネージャーを務めるAdam Kozak(アダム・コザック)氏が登場。「RDNA 3」アーキテクチャを採用したRadeonシリーズの魅力を解説した。
また「AMD Radeon 最新アップデート」をはじめ、Radeon AIやASRock AI QuickSetを紹介する「AMD Radeon AI Ready」、さらにRyzen 8000GシリーズとDeskMeet X600の解説をする「Ryzen 8000Gシリーズプロセッサ活用術」など内容は盛りだくさん。12時30分からスタートしたイベントは、閉会の17時まで常に満員の盛況ぶりだった。
AMD本社でRadeonシリーズのプロダクトマネージャーを務めるAdam Kozak(アダム・コザック)氏。自ら生粋のゲーマーだけに、ユーザー目線でゲームにおけるRadeonの優位性を解説した |
3月1日より「Radeon RX 7900 GRE」が加わったことで、フルHDから4Kまでのゲーミング環境を全て網羅するラインナップが出揃った格好 |
「RDNA 3」の特徴として統合演算ユニット、第2世代RTアクセラレータ、AIアクセラレータ、ディスプレイポート2.1などを挙げたAdam氏だが、中でも強調されたのが最大でGDDR6 24GBを実現するグラフィクスメモリの存在。現在世界中でヒットしている「パルワールド」「ヘルダイバー2」といった人気タイトルにおいて、Radeon RX 7600 XT以上のGPUであれば快適にプレイできるとのこと。特に先日投入されたばかりのRadeon RX 7900 GREは、競合するGeForce RTX 4070との比較において平均で約14%高いフレームレート(1440p環境において)を発揮するという。
秋葉原のパーツショップでも現在最も質問が多いという「パルワールド」と「ヘルダイバー2」。Radeon RX 7600 XT以上のGPUであれば快適にプレイできる |
また、フレーム生成技術「Fluid Motion Frames」を備えたAMDの最新超解像技術FSR 3にも言及。会場内には「RX7900GRE SL 16GO」を搭載し、「龍が如く8」を使用したデモ機が設置され、実際に平均フレームレートが82から218にアップしている様子が確認できた。Adam氏によると「これから高フレームレートの液晶ディスプレイに買い換えるというユーザーなら、特に利用してほしい最新機能」という。
会場で展示されていた「RX7900GRE SL 16GO」搭載PC。FSR 3の性能を体感できる「龍が如く8」の実フレームレート436fpsで動作していた |
デモ機で使用されていたのは、CES 2024で展示されていたリフレッシュレート520Hzの27型フルHD液晶ディスプレイ「PG27FFX2A」。発売日は未定ながらゲーマーならスペックが気になるところだろう |
続いて登場した原口氏のセッションでは、最新製品のRadeon RX 7900 GRE搭載カード「RX7900GRE SL 16GO」を解説。ASRock独自のStriped Axial FanファンやヒートシンクのAir Deflecting Finを採用することでGPU温度が最大7℃低下するという。またRadeon RX 7900 GREは、GPUとしても消費電力やクロックのバランス良く、なによりASRockの冷却機構が優秀なため、非常に静かに運用できる点をアピールした。
あくまで個人的な意見としながら「デモ機で展示しているような520Hz対応液晶ディスプレイやRadeon RX 7900 GRE搭載カードを用意。高リフレッシュレートの環境を構築し、若い人たちとFPSで勝負するのが“大人の戦い方”ですと笑いを誘った」 |
そのほか「コイル鳴きはしない」という高品質なPCBやパワーチョークといったコンポーネントを採用。さらに熱の収縮運動やカード重量による基板の反りを防ぐため、背面にはメタルバックプレートと強化フレームが装備されている。
ステージセッションの様子はASRock JapanのYoutubeチャンネルで配信中。当日イベントを見逃したという人も要チェックだ。
Socket AM5に対応するベアボーンキット「DeskMeet X600」とRyzen 7 8700Gを搭載した小型PCで「パルワールド」をプレイできる。なお「DeskMeet X600」については近日レビューを公開予定 |
文: エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
AMD: https://www.amd.com/ja/
ASRock: https://www.asrock.com/index.jp.asp