2024.03.26 17:17 更新
2024.03.26 取材
レノボ・ジャパン合同会社(本社:東京都千代田区)は2024年3月26日、ビジネス向けノートPC「ThinkPad」シリーズの新製品発表会を開催。新モデル14機種を発表した。
発表会の冒頭登壇したレノボ・ジャパン企画本部製品企画部マネージャーの元嶋 亮太氏によれば、もともと日本ではテレワークの導入にあまり積極的ではなかったが、コロナ禍の影響で2020年頃から一気に普及が進み、ある程度コロナが落ち着いた現在では、オフィスと自宅の両方で仕事を行うハイブリッドワークのユーザーが多くなっているとのこと。
元嶋 亮太氏によれば、現在では74%の人がハイブリッドワークで働き、その9割近くが毎日オンライン会議を使用しているという |
そしてその9割近くが毎日オンライン会議を実施し、中には日に4回以上の会議を行っている人もいるという。そこで最新のThinkPadシリーズでは、すべてのモデルで高画質カメラを搭載。さらにオプションでWAN機能を追加できるようになっており、無線LANが使えないような環境でも高画質なオンラインミーティングを実施できるようになった。
さらに従来の堅牢性や信頼性といったThinkPadシリーズの良さは継承しつつ、アスペクト比16:10(一部3:2)の4辺狭額縁ディスプレイや、高性能な最新CPUの搭載、NPUによるバッテリライフの向上、キーボードやタッチパッドの改良などを行うことで、場所を選ばず生産性の高い作業を行うことができるように設計されている。
改良点の詳細について米田 雅春氏が解説を行った |
続いてレノボ・ジャパン大和研究所ThinkPad Platform Development #2マネージャーの米田 雅春氏が登壇し、新型ThinkPadの改良点について細かく解説が行われた。まず入力関連では、ユーザーの声を反映してCtrlとFnキーの標準位置が入れ替えられた他、すべての製品で点字を入力するために必須な6つのキーの同時押しに対応。ファンクション機能のマッピングの最適化や、オンラインミーティングで使用する設定に瞬時にアクセスできる「TrackPoint Quick Menu」も搭載する。
またタッチパッドは3ボタンクリックパッドと感圧式クリックパッドが選択でき、いずれもサイズが大型化。感圧式のクリックパッドではタッチ感度が4倍に向上し、クリック感も改善されている。
さらにカメラ機能のみを液晶の上部に収納した「コミュニケーションバーデザイン」を採用したことで、高画質なカメラを搭載しつつ従来モデルから画面占有率が向上。フラッグシップモデル「ThinkPad X1」シリーズでは、暗いシーンでも明るく映る「フルHDモード」と高精細な表示ができる「4Kモード」を備えた4K MIPIカメラや、クリアな音声を届ける新設計の360°集音マイク、薄型ながら高音質な「キーボード下配置スピーカー」も採用され、高画質・高音質な環境でオンラインミーティングを実施できる。
その他、独自映像処理プロセッサにより、ユーザーの離席や着席を判断してログアウト・ログインを自動的に行う新AIセキュリティ機能「Computer Vision 2.0」を搭載。そしてサステナビリティへの取り組みとして、今回発表された製品では全て再生由来の素材を筐体に使用しているとのこと。
AIセキュリティ機能「Computer Vision」は最新世代の「Computer Vision 2.0」にアップグレード |
サステナビリティな取り組みにも注力し、再生由来の材料を多く使用している |