「AQUA」と「OC FOMULA」を「TAICHI」シリーズに統合
ASRock Incorporation(本社:台湾)は、COMPUTEX TAIPEI 2024に合わせてIntelの次世代CPU「Arrow Lake」に対応する最新マザーボードを披露した。現状では使用するチップセットも不明なため、製品名はすべて仮称。詳細スペックも明らかにされていない状態だが、2024年後半より発売予定の新製品を早速チェックしていこう。
ASRockでは「Arrow Lake」対応マザーボードに合わせて「TAICHI」シリーズを刷新。これまで独立していた水冷向け「AQUA」とオーバークロック向け「OC FOMULA」を統合し、フラッグシップ向けの製品シリーズへと変更されることになった。
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新生「TAICHI」シリーズでは、すべての製品でMOSFETに110A SPSを採用し、6基のM.2スロットを標準装備。さらに「M.2 EXPANSION CARD」を使えば実に10台のM.2スロットを搭載できるようになるという。
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Chris Lee氏、原口氏の両氏がおすすめする「TAICHI AQUA」。強力な電源回路はもちろんのこと、リアインターフェイスのUSBポートがすべてType-Cになるなどかなり攻めた構成だ
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「TAICHI AQUA」は、「TAICHI」シリーズの中でも最上位に位置づけられるモデル。電源回路は計33フェーズの強力な構成で、空冷だけでなく水冷にも対応する大型のヒートシンクを搭載する。
さらにBlazing M.2(PCI Express 5.0×4)×2、Hyper M.2(PCI Express 4.0×4)×4のM.2スロット、Thunderbolt 4を含む計10ポートのUSB Type-C、Marvellチップによる10ギガビットLAN、Realtekチップによる5ギガビットLAN、Intel KillerチップによるWi-Fi 7のネットワーク機能など、最高クラスの拡張性を備えている。
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TAICHI
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「TAICHI」は、計25フェーズの電源回路を搭載。M.2スロットはBlazing M.2×1、Hyper M.2×5、グラフィックスカード向けのPCI Express 5.0(x16)スロットは1本で、ネットワークはRealtekチップによる5ギガビットLANと2.5ギガビットLAN、IntelチップによるWi-Fi 7、オーディオチップはRealtek ALC4082とESS SABRE9218を搭載する。
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TAICHI LITE
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なおヒートシンクやLEDイルミネーションを簡略化した「TAICHI LITE」も用意されている。
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TAICHI OCF
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「TAICHI OCF」は、計27フェーズの電源回路を搭載するオーバークロックモデル。M.2スロットはBlazing M.2×1、Hyper M.2×5、グラフィックスカード向けのPCI Express 5.0(x16)スロットは2本で、ネットワークはRealtekチップによる5ギガビットLANと、IntelチップによるWi-Fi 7、オーディオチップはRealtek ALC4082を搭載する。
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TAICHI OCF
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またノートPC向けの新規格メモリ「CAMM2」に対応するバリエーションモデル「TAICHI OCF CAMM2」もラインナップ。「CAMM2」では、一般的なDDR5メモリに比べて高速で、レイテンシも少なくさらなる性能向上が見込めるとのこと。なおこちらはコンセプトモデルではなく、実際にグローバル市場向けには発売される予定だ。
会場には、その他にもゲーミング向けやスタンダード向け製品が展示されていたので画像でまとめてチェックしていこう。
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NOVA WIFI
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RIPTIDE WIFI
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LIGHTNING WIFI
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STEEL LEGEND WIFI
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PRO RS WIFI
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PRO-A WIFI
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LIVEMIXER WIFI
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RIPTIDE WIFI(MicroATX)
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文: 編集部 池西 樹
ASRock Incorporation: https://asrock.com/index.jp.asp
COMPUTEX TAIPEI 2024 記事一覧: https://www.gdm.or.jp/computex2024/