2024.06.08 00:23 更新
2024.06.07 取材
SilverStone Technology(本社:台湾)はかつて、ホームシアター向けPCケース(HTPC)を得意としていた。過去形にされるのは心外かもしれないが、少なくとも現在の自作PC市場ではニッチな部類ではないだろうか。
そんな中、新作「CW04」(型番:SST-CW04TB)は、スタイルこそニッチなHTPCのそれだが、内部構造はすっかりイマドキに仕上げられていた。
メーカーサイトを確認すると、現在登録数はゼロと寂しい状況の「Crown」シリーズに属する「CW04」(型番:SST-CW04TB) |
外観は正真正銘のHTPCスタイル。いにしえのプリメインアンプ風の出で立ちは余計な装飾を嫌い、下部のスイッチ類やアクセスポートも開閉扉で塞ぐ事ができる。ご存じの方には蛇足だが、暗い部屋での動画鑑賞や静かな雰囲気での音楽鑑賞に輝度の高いLEDは不要。当時多くのHTPCケースに開閉扉が装備されていた。
なおフラットデザインのフロントパネルはアルミニウム製。手に触れ、目に触れる部分は質感の高い素材を用いるのもSilverStoneの伝統手法と言えるだろう。
内部構造。360mmサイズラジエーターが縦にマウントされているが、左側面にも同サイズのラジエーターがマウントできるという |
展示機横のフライヤーを見ると、対応マザーボード規格はSSI-EEBまで。搭載可能なグラフィックスカードの有効スペースは約330mm程度とのことで、ハイエンド志向のHTPCユーザーにも十分対応できる準備ができている。
ちなみにグラフィックスカード付近に固定されているブラケットは、VGAカードホルダーの役割を果たす。なんでも重量級グラフィックスカードマウント時における、拡張スロットの保護が目的という。やはり「CW04」はイマドキのHTPCケースだった。
外形寸法は幅440mm、奥行き451mm、高さ239mm。展示機はあくまでプロトタイプだけに、デザインを含めた製品版の仕様変更は十分にあり得るとのこと。発売については2025年以降の予定。乞うご期待。
文: 編集部 松枝 清顕/取材・撮影:池西 樹
SilverStone Technology: https://www.silverstonetek.com/
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