2024.06.08 01:49 更新
2024.06.08 取材
Lian Liで多数のラインナップが並んでいた電源ユニット「EDGE PSU」シリーズは、見たことのない“L字形状”をしていた。どうしてこんな形になったのか、一体どんなメリットがあるのだろうか。
“L-Shaped design”と呼称されるこの形状は、なんとデュアルチャンバーケースにおけるコネクタ接続を容易にするための設計。デュアルチャンバーケースでは横向きに電源ユニットが搭載されることから、サイドパネル側から見てまっすぐにコネクタが接続できるこのレイアウトは、確かに便利と言える。まさにありそうでなかった発想だ。
さらにUSBピンヘッダを増設できるハブが一体化している点も嬉しいポイント。デュアルチャンバーケースはメインチャンバー側を強化ガラスで露出させるモデルがほとんどで、魅せるARGBデバイスを接続するためのUSBピンヘッダが不足しがちになる。
そこでUSBピンヘッダを電源ユニット側に4基増設することで、その問題を解消しようというわけだ。
珍しいロング二股なSATAケーブル、コネクタをしっかり挿せる12VHPWRケーブルなどを揃えている |
「EDGE PSU」シリーズは最新のATX 3.1/PCI Express 5.0に準拠した電源ユニットで、ケーブルはフルモジュラー仕様。80PLUS PLATINUMおよびCybenetics PLATINUM、PPLP PLATINUM認証を取得、容量は850W/1000W/1300Wをラインナップする。また、12VHPWRケーブルのコネクタ部分は別カラーに色分けされ、“甘挿し”がすぐ見分けられるようになっている。
市場想定売価は約150ドルからで、7月上旬にも発売される見込み。なお、より手頃な選択肢になりそうだ80PLUS GOLD認証モデルも登場予定だが、こちらの発売日や価格等は完全に未定という。
80PLUS GOLD認証モデルはファングリルのデザインが異なっており、脱着可能なマグネット式のダストフィルターを備えている |
文: 編集部 絵踏 一
Lian Li Industrial: https://lian-li.com/
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