Advanced BTFならグラフィックスカードの柔軟なレイアウトが可能

ASUSのブースでは、背面コネクタを採用する「Back-To-the-Future」（BTF）シリーズのグラフィックスカード「ROG-STRIX-RTX4090-O24G-BTF-GAMING」を使用したユニークなコンセプトPCが展示されていた。

PCの中で最も高価なパーツであるグラフィックスカード。これまでは補助電源ケーブルが邪魔でレイアウトが制限されていたが、Advanced BTFならより自由なレイアウトが可能になる

こちらはASUSのオリジナルケース「ROG Z22」をベースにしたモデル

今年5月に発売が開始されたASUS「BTF」シリーズ。中でも上位に位置づけられる「Advanced BTF」シリーズは、グラフィックスカードの補助電源コネクタも背面にレイアウトされることで、完全にケーブルが露出されなくなる。

X68000を彷彿とさせるツインタワーデザインのXikki「FF04」を採用したコンセプトモデル

そこでASUSの社内から「グラフィックスカードを主役にしたPCを作ってみたら面白いのではないか」という話が持ち上がったという。そうした経緯から開発されたのが、このコンセプトモデルだ。

こちらはCooler Masterが開発した新作ケースを使用するコンセプトモデル

下側のPC本体と上側のグラフィックスカード搭載部は分離する設計

いずれも「ROG-STRIX-RTX4090-O24G-BTF-GAMING」のサイズに合わせてぴったりに設計された筐体を採用。さらにグラフィックスカードがより際立つように、マザーボードにはMini-ITXフォームファクタの製品を使用している。

Cooler Master「NR200P」をベースにした「NR200P BTF」を使用したコンセプトモデル

なお現時点で「Advanced BTF」（および「BTF」）に対応したMini-ITXマザーボードはリリースされていない。そのためコンセプトモデルでは、12VHPWRをAdvanced BTF専用コネクタ「Graphics Card High-Power Slot」に変換するアダプタが使用されているが、アダプタに興味を持つ人も多かったとのこと。

BTFのコンセプトモデルはCooler Masterのブースでも展示されていた

12VHPWRをAdvanced BTF専用コネクタ「Graphics Card High-Power Slot」に変換するアダプタ。今のところ単体での発売予定はないとのこと

文： 編集部 池西 樹
ASUSTeK Computer Inc.： https://www.asus.com/
Cooler Master Technology： https://www.coolermaster.com/