2024.06.10 13:04 更新
2024.06.10 取材
GIGABYTE Technology(本社:台湾)は、例年通りメイン会場「南港展覧館」近くに設けたプレス向けプライベートブースにて、ローカルで実行できるAIソリューション「AI TOP」を公開した。
「AI TOP」のシステムには直感的な操作ができる専用ユーティリティが用意されている |
クラウドシステムやサーバールームなどの大規模なシステムを用意することが難しい、個人ユーザーや事業主向けに開発されたローカルPCを使用したAIシステム。GIGABYTEではパッケージでの供給を想定しており、直感的な操作で使用でき、学習効率などもすぐに分かる専用のユーティリティが用意されている。
「TRX50 AI TOP」のヒートシンクにはAMD CEO Lisa Su氏のサイン入り |
今回のシステムに使用されているマザーボードはRyzen Threadripper PRO 7000/Threadripper 7000シリーズに対応するAMD TRX50チップセットの「TRX50 AI TOP」で、従来モデルからM.2スロットを減らすことでグラフィックスカード向けのレーンを増やし、クアッドグラフィックスカード構成に対応する。
またメモリスロットはDDR5 ECC RDIMM/RDIMM-3DS×8本(最大2TB)を備え、Ryzen Threadripper PRO 7000搭載時には8ch(Ryzen Threadripper 7000搭載時は4ch)動作をサポートする。
基本的な設計はクライアント向けの製品に近く、オーディオ機能や無線LAN機能も充実している |
その他、 Marvell AQtion AQC113Cによる10ギガビットLANやWi-Fi 7無線LAN+Bluetooth 5.3、Realtek ALC4080(リア)+Realtek ALC897(フロント)のオーディオチップを備え、一般的なクライアントPCとしても過不足なく使うことができる。
組み合わされるグラフィックスカードはGeForce RTX 4070 Ti SUPERを採用する「GeForce RTX 4070 Ti SUPER AI TOP 16G」だ。こちらはクアッドグラフィックスカード構成を可能にするため、VGAクーラーにはベイパーチャンバーベースや銅製ヒートシンク、メタルカバー等で構成される2スロット厚の独自ブロワーファンクーラーを採用する。
なお担当者によれば、今回展示しているデモ機の構成だと価格は数百万円規模になるとのこと。実際に販売する場合には、CPUやメモリ、グラフィックスカードなど構成の異なる複数ラインナップを用意してもらいたいところだ。
文: 集部 池西 樹/取材・撮影:絵踏 一
GIGABYTE TECHNOLOGY: https://www.gigabyte.com/
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