2024.06.11 10:49 更新
2024.06.11 取材
国内市場ではコストパフォーマンスに優れた空冷クーラーで知られるID-COOLING。COMPUTEXの会場にはちょっと変わったデュアル水冷をはじめ、オールインワン型水冷ユニットの注目モデルをいくつか持ち込んでいた。
「HUNTER DUET GOLDEN LINING」と名付けられたコンセプトモデルは、なんと360mmの大型ラジエーターが2つ接続された大規模なデュアルラジエーターモデル。ゴールドのウォーターブロックから4本のチューブが生えており、ヘッドに内蔵された第7世代ポンプがクーラントを循環させている。
メーカー担当者によれば、通常の360mmオールインワン水冷に比べてさらに5℃ほど冷えるとのこと。組み込めるPCケースはかなり限られそうだが、ブラック×ゴールドのシックなデザインも相まってなかなか絵になるクーラーだ。
「DL360 MAX」は、年内に発売予定というオールインワン型水冷ユニットのハイエンドモデル。38mmの分厚いラジエーターに30mm厚の120mmファン3基を組み合わせ、ウォーターブロックにはシステム情報や任意の画像を表示できる3.5型LCD(480×480)が搭載されている。
デイジーチェーンに対応しておりケーブル管理は簡単、RGB LEDを内蔵した120mmファンは側面が鏡面加工になっている。
「FX 360 PRO」は、一切発光しないオールブラックのオールインワン型水冷ユニット。落ち着いた構成で組みたい人にとっては貴重な“光らない水冷”とあって、メーカー担当者も「日本市場で人気になるかもしれない」と語る。第7世代ポンプを採用した製品で、発売されれば価格は比較的安くなりそうとのこと。
空冷クーラーのコーナーからピックアップしたのは、特異な形状が目を引いた、まだ名もないコンセプトモデル。70mmファンを4基搭載する珍しいツインタワー構成で、約125mmと全高がかなり低く抑えられている。高さの制限が厳しい環境向けだが、実際に稼働させた際の動作音はかなり自己主張が激しそうな印象だ。
文: 編集部 絵踏 一
ID-COOLING: https://www.idcooling.com/
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