2024.06.12 12:00 更新
2024.06.12 取材
巨大なSignatureシリーズの新型ケースで目立っていたIn Winブースだが、冷却分野でもいくつか新モデルを持ち込んでいた。いずれも8月には発売予定という、オールインワン型水冷ユニット製品をチェックしておこう。
「LR36」は、ウォーターブロックのヘッド部分にCPU情報のモニタリングが可能なLCDを搭載したオールインワン型水冷ユニット。360mmラジエーターを搭載した製品で、240mmラジエーターモデル「LR24」も発売される。
ウォーターブロックの内部にはPWMファンが内蔵されており、VRMモジュールやM.2 SSDなど周辺コンポーネントの冷却をサポートする設計。また、冷却ファンは新型のARGBファン「Lynx LN120」を搭載、Type-C端子によるデイジーチェーンに対応している。
内蔵ポンプは3,100rpm±10%で、「Lynx LN120」は最大回転数2,200rpm±10%、最大風量61.2CFM、最大静圧3.04mmH2O、最大騒音25.5dBAなど。Intelは次世代ソケットを含むLGA 1851/1700/1200/20xx/115x、AMD Socket AM5/AM4その他のプラットフォームに対応する。
「AR36」は、よりリーズナブルな価格帯で投入されるオールインワン型水冷ユニットで、こちらはウォーターブロックのヘッド部分にインフィニティミラータイプのイルミネーションを内蔵している。上記同様に360mmラジエーターモデルである「AR36」のほか、240mmモデル「AR24」も発売される。
内蔵ポンプは3,100rpm±10%で、冷却ファンは「Neptune AN120」(最大2,200±10%/最大60.1CFM/最大2.27mmH2O/最大20.5dBA)を搭載。プラットフォームはIntel LGA 1851/1700/1200/20xx/115x、AMD Socket AM5/AM4その他に対応する。
そしてイルミネーションの類を一切搭載しない「DR36」も展示されていた。主にワークステーション向けに開発された製品で、「コンシューマ向けには販売しないかもしれない」とのことながら、貴重な最新仕様の“光らない水冷”とあって一定の需要はありそう。
ウォーターブロックはちょうど「LR36」からLCDを取り除いたような設計になっており、周辺コンポーネントを冷却するファンも内蔵している。
ポンプ回転数は3,100rpm±10%で、冷却ファンは新型の高回転モデル「Neptune DN120 MAX」(最大2,700rpm±10%/最大93.99CFM/最大6.32mmH2O/最大38.8dBA)を搭載。他のモデルに比べて高冷却ながら騒音も大きめといった仕様になっている。
なお、プラットフォームは上記同様にIntel LGA 1851/1700やAMD Socket AM5などに対応する。
文: 編集部 絵踏 一
In Win Development: https://www.in-win.com/
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