2024.08.25 02:55 更新
2024.08.25 取材
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社(本社:東京都台東区)は2024年8月24日、LIFORK AKIHABARA IIにて豪華賞品をかけてカスタムPCの腕前を競い合う「MSIカスタムPC王者決定戦2024」が開催された。多数のゲストや来場者を迎えて行われた自作イベントの模様をお届けしよう。
イベントは大きく分かれて3部構成になっており、冒頭にインフルエンサーや業界の著名人たちによる「インフルエンサーPC早組大会」を実施。その後メーカー担当者による「メーカートークセッション」を経て、抽選で選ばれた一般参加者による“本番”の「MSIカスタムPC王者決定戦」が行われるという流れだ。
大会の全プログラムでMCを担当したのは、声優・イベントキャスターの伊石真由さんと、GHS Professionalストリーマー部門の田森就太氏 | “本番”の大会では、優勝者に100万円PC(を構成する各ハイエンドパーツ)など豪華賞品が用意された |
まず“豪華な前座”として冒頭を盛り上げたのが「インフルエンサーPC早組大会」だ。MSIスペシャルアドバイザーにしてプロオーバークロッカーの清水貴浩氏や自作PCアドバイザー“M氏”こと森田健介氏、さらにYouTuberのKAPI LABさん、シュラララさん、At.Holyネズミさん、すけこむの動画さんの合計6名をゲストに迎え、カスタムPCの腕を披露してもらうというもの。
後半戦の大会とは異なり、“早組大会”というだけあって競い合うのは「組立作業完了までの速さ」のみ。配線のキレイさなどは二の次で、45分の制限時間の中でとにかく爆速でPCを組み上げるスピードで順位を決定するという、分かりやすいコンセプトだ。
ただしこの手の大会となれば、全員決められた同じパーツを使ってヨーイドンというのが一般的なところ、なんと今回はすべてくじ引きによる抽選で決めるというストロングスタイル。マザーボードやグラフィックスカードはもちろん、CPUクーラー、PCケース、電源ユニットなど、いずれも用意されたバラエティ豊かな機材の中から無作為で選ばれる。
オールインワン型水冷なのか空冷クーラーなのか、場合によってはマザーボードが背面コネクタ仕様だったり。特にCPUクーラーやPCケースなどは使い慣れないメーカーの製品を引き当てる可能性もあり、運の要素も影響してくるというわけだ。
インフルエンサー大会で競うのは組立のスピードのみ。しかもパーツは抽選で選ばれるため、各々構成もバラバラになる |
業界の名物男とインフルエンサー6人の対決。くじで選ばれたパーツが積み上げられていく |
合図と同時に一斉に組立開始。さすが作業に慣れているメンバーが多いこともあり、森田氏は組み込むパーツを紹介してくれる余裕のパフォーマンス | フルフェイスで登場し、自ら“視界デバフ”を背負って挑むシュラララさんは、ライトを持ち込んで対策。工具は指定品以外NGだが、補助用のツールはOKなのだ |
ツインタワータイプの空冷クーラーを引き当てた森田氏、なんとメモリスロット側のファンが干渉してしまい組み込めないトラブルに遭遇。無作為にパーツが選ばれているため、相性の問題もチラホラ発生していた | At.Holyネズミさんが組み込み完了で一抜け、と思いきやMSIスタッフによる一次チェックで引っ掛かり再度組み込みフェイズに。どこが抜けていたかは自身で探す必要がある |
制限時間の45分が迫る中、再びチャレンジしたAt.Holyネズミさんが起動確認で合格。相次いで森田氏、KAPI LABさん、シュラララさんも組立&起動確認を完了させた |
ファン多数の4面ガラスケースに苦戦していた清水氏は、制限時間ギリギリで組立完了!・・・と思いきや、実は抜けがあったことが発覚 |
ということで、スピード勝負の「インフルエンサーPC早組大会」はAt.Holyネズミさんが勝利!賞品としてラッキーくんトロフィーが進呈された |
「インフルエンサーPC早組大会」の後は、一旦小休止を挟んで「メーカートークセッション」が行われた。各メーカー担当者(または代打)が登壇し、新製品や自社にまつわるトークを展開。集まった自作PCマニアが熱心に聞き入っていた。
MSIのトークセッションはスペシャルアドバイザーの清水氏が担当。昨今業界を騒がせているIntelの不具合問題を解決するBIOS提供が始まっていることと、それに関連してBIOSアップ手順を解説した |
代打としてCooler Masterのセッションに登壇したのは森田氏。スニーカー型ケース「Sneaker X」やハイエンド構成が組める小型煙突ケース「Ncore 100 MAX」について解説した |
ADATAのセッションでは同社の濱崎氏が登壇。メモリ製品の老舗であるADATAがどういったメーカーなのか、同社の強みについて解説を行った |