2024.10.04 12:49 更新
2024.10.04 取材
1km程度の長距離通信が可能なLILYGOブランドのWi-Fiモジュール「T-Halow」がShigezoneにサンプル入荷。現在税込4,900円で予約を受け付けており、10月中旬の販売開始が予定されている。
「T-Halow」は、Wi-Fi HaLow(IEEE802.11ah)に対応した特殊なWi-Fiモジュール。Arduino IDEなどの開発環境が必要なため簡単に使用できるものではないものの、一般的なWi-Fiより大幅に距離の長い1km程度の通信が可能になる。
ちなみにWi-Fi HaLowは、日本国内では2022年9月の電波法改正により利用可能になった、920MHz帯を利用するIoT向けのWi-Fi規格。1km程度の長距離通信が可能な反面、Duty比10%制限(送信時間を全体の10%に制限)、稼働時間が1時間あたり累計360秒までなどの制約があり、大容量通信には使用できない。主に農業や建設現場、防犯など屋外監視用途での利用を想定、センサーの計測数値や連続しない広範囲監視映像の送受信などに適している。
今回販売されるのは、日本でも使用可能な国内認証取得済みのWi-Fiモジュール。他の802.11ah対応機器と組み合わせるか、本モジュールを2台使用することでWi-Fi HaLow通信が可能になる。ショップによれば「LPWAボードは多々あるものの、HaLowはTCP/IPがそのまま通るため扱いやすい」とのこと。
製品はイーサネット端子付きの本体基板、国内認証を取得したアンテナ、ピンヘッダ、25Q32 Flashなどで構成。電源として別途18650電池が必要になる。
文: 編集部 絵踏 一
Shigezone: https://www.gdm.or.jp/shop/2020/0712/355326