2024.10.22 00:01 更新
2024.10.22 取材
日本ギガバイト株式会社(本社:東京都台東区)は2024年10月21日、メディア向け製品発表会を開催。開発コード名「Arrow lake-S」ことIntelの次世代CPU「Core Ultra 200S」に対応するIntel Z890チップセットマザーボードを披露した。
第1弾として10月25日(金)0:00より発売が開始されるのは、「Z890 AORUS MASTER」を筆頭に、ハイエンドゲーミング向け「AORUS」シリーズが7モデル、エントリーゲーミング向け「EAGLE」シリーズが1モデル、クリエイター向け「AERO」シリーズが1モデルの計9モデル。
「AORUS」シリーズからは、定番のATXフォームファクタだけでなく、MicroATXフォームファクタやMini-ITXフォームファクタの製品もラインナップしており、発売と同時に最新CPUで小型PCを組み上げる事もできる。
なおこれまでGIGABYTE「AORUS」シリーズのフラッグシップに君臨していた「XTREME」型番は、Intel Z890チップセットからより上位のAI向け「AI TOP」シリーズへと格上げされている。担当者に確認をしたところ、こちらは現時点では組み込み向けのみの提供で一般販売の予定はないとのこと。
そしてGIGABYTEのIntel Z890チップセットマザーボードの目玉となるのが、「AORUS AI Snatch」「AI Snatchエンジン」「AI駆動基板設計」「HyperTuneBIOS」で構成される独自AI技術「D5 Bionic Corsa」だ。
独自AI技術「D5 Bionic Corsa」を採用することで、最上位モデル「Z890 AORUS MASTER」では最高9,500MT/sの高クロックメモリに対応する |
自動オーバークロック機能「AORUS AI Snatch」では、GIGABYTEのサーバーに蓄積されている膨大なパーツ情報やオーバークロック情報を元に作成されたAIモデル「AI Snatchエンジン」を使って、実装しているパーツを判別して、最適なオーバークロックパラメータを呼び出すことができる。
「AORUS AI Snatch」では、GIGABYTEのサーバーにある「AI Snatchエンジン」の情報を元にオーバークロックパラメータを呼び出すことができる |
また基板設計にAIを活用する「AI駆動基板設計」により、マザーボードの配線やPCBレイヤーの構造、スルーホールサイズを最適化。さらにメモリモジュールのMRCパラメーターなどBIOSの最適化にもAIを利用することで、安定性を維持したままCPUやメモリのオーバークロックを可能にしている。
マザーボードの設計にAIを活用することで、信号の損失などを防ぎ、より高クロックな状態でも安定動作ができるようになったとのこと |
その他、ヒートシンクの熱容量に合わせて電源フェーズの配置を調整する「VRM Thermal Balance」、無線LANアンテナを簡単に着脱できる「WIFI EZ-Plug」、Wi-Fiアンテナの最適な位置を確認できる「WIFIコンパス」、BIOSのマルチテーマなどの新機能を搭載する。