2024.10.25 12:00 更新
2024.10.25 取材
2024年10月25日0:00より、開発コード名「Arrow Lake-S」ことIntelの最新デスクトップCPU「Core Ultra 200S」シリーズの国内発売が開始された。
Core Ultra 200SシリーズのフラッグシップモデルCore Ultra 9 285K。8コアのPコアと16コアのEコアを搭載し、動作クロックは最高5.7GHzに達する |
製品ラインナップは24コアの「Core Ultra 9 285K」を筆頭に、20コアの「Core Ultra 7 265K」「Core Ultra 7 265KF」、14コアの「Core Ultra 245K」「Core Ultra 5 245KF」の計5モデルがラインナップ。
Core Ultra 7/5にはGPUを省略した「F」モデルも用意されている |
予約受付開始時の記事でも既報の通り、「Core Ultra 9 285K」の初回入荷量は極少量のためすでに完売している。今後の入荷も不透明な状況で「まとまって入荷するのは早くても12月になりそうだ」との声も聞かれた。
また最も安価な「Core Ultra 5 245KF」も入荷数は少なめ。どのショップでも在庫が潤沢なのは「Core Ultra 7 265K」「Core Ultra 7 265KF」「Core Ultra 5 245K」のみという状況だ。なおCore Ultra 200Sシリーズのパフォーマンスについては、以下のレビューをあわせて参照いただきたい。
続いてIntel Core Ultra 200Sに対応するIntel Z890チップセットマザーボードをメーカーごとに確認していこう。ASRockからは水冷・空冷ハイブリッドのフラッグシップモデル「Z890 Taichi AQUA」を筆頭に、主要メーカーの中では最多の13モデルが一挙投入された。
「Z890 Taichi」や「Z890 Steel Legend WiFi」といった定番モデルに加えて、MicroATXに対応する「Z890M Riptide WiFi」や、Mini-ITXに対応する「Z890I Nova WiFi」など小型PC向けの製品も充実している。また税込39,800円という低価格な「Z890 PRO-A」も注目だ。
ASUSからは、24+1+2+2フェーズ電源を搭載するE-ATXフォームファクタの「ROG MAXIMUS Z890 EXTREME」を筆頭に、「ROG MAXIMUS」シリーズ2モデル、「ROG STRIX」シリーズ2モデル、「TUF GAMING」シリーズ2モデル、「PRIME」シリーズ2モデル、「AYW」シリーズ1モデルの計9モデルがラインナップする。
店員によれば最上位モデル「ROG MAXIMUS Z890 EXTREME」は問い合わせが多いものの入荷数が少ないこともあり、すぐに完売してしまうだろうとのこと。
GIGABYTEからは、18+1+2フェーズ電源を搭載する「Z890 AORUS MASTER」を筆頭に、「AORUS」シリーズ7モデル、「EAGLE」シリーズ1モデル、「AERO」シリーズ1モデルの計9モデルがラインナップする。
「Z890 AORUS MASTER」は税込109,800円とフラッグシップモデルの中では一番お手頃な価格で手が出しやすい。またASRockと同様、MicroATXの「Z890M AORUS ELITE WIFI7 ICE」や「Z890M AORUS ELITE WIFI7」、Mini-ITXの「Z890I AORUS ULTRA」など、小型PC向けの製品も充実している。
MSIからは、24+1+2フェーズ電源を搭載する「MEG Z890 ACE」を筆頭に、「MEG」シリーズ1モデル、「MPG」シリーズ2モデル、「GAMING」シリーズ1モデル、「PRO」シリーズ1モデルの計6モデルがラインナップ。なおフラッグシップの「MEG Z890 GODLIKE」については後日の発売になる予定。
エントリークラスからハイエンドまで、すべての製品でThunderbolt 4とWi-Fi 7に対応。また有線LANには5ギガビットLANを搭載するなど、インターフェイスがとても充実している。
文: 編集部 池西 樹/取材・撮影:Tawashi